ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
他所で見る東北の足跡や繋がり、町の今昔や輝きを発信。

あの日のまちかど第23景 仙台市河原町

2019-05-10 23:07:49 | ゆるゆる歩き:町や通り

震災から約2か月後、8年前の今日は城下南の入り口辺りを通る。

丁切根(仙台で「ちょうぎんね」と呼ぶ)から入り、河原町を古城方面へと進む。

道すがら、めんこいわんこが目に入った。


いるのは、大判焼きやたこ焼きを売っている店先。

昔ながらの店のようだが、店名がない。


「もう焼けた?」と、店の中をうかがっているかのようなわんこ。

おとなしく待っていて、本当にめんこい。


さらに進むと、やがて古城神社が見えてくる。



広瀬川からほど近いこの辺りは、昔、洪水や流域が定まらず難儀していたという。

人々を救おうと、行者が自ら進んで人柱になると願い出た。


生き埋めになった行者は、満願して最期を迎える。

以降、広瀬川は今の流れのように定まり、難儀していた村は肥沃な地となった。


その恩を末永く忘れぬために塚を築き、神々を合わせて祀ったのが、この神社という。

(参考:宮城県神社庁)


わんこの待っていた店は、今は閉めてしまったようだ。

神社は少し修繕したらしいが、今もそこにある。


震災の年、人々を元気づけるかのように多くの商店が踏ん張った。

震災から8年の今は、閉じてしまう店もある。

だが、思い出はこうして、残っている。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。