土用の丑の日に、千賀の浦の町、塩竈を訪ねた。
この夏の「土用の丑」は21日で、その明後日が「大暑」と暦は示すが、その通り、日差しがとても強い。
暑いが、この日は吹く風が涼しくて助かった。
思えば、今年(2011年)の杜の都は、文月の11日目には梅雨明けと告げられ、随分早くに梅雨明けしたものだ。
確かに、暦は7日が「小暑」で、そろそろ各地で梅雨の明ける目安の頃だが、東北は普通、小暑から2週間以上経ってから明けるものであった。
けれど、外を歩けば「なるほど」と思う。
何しろ、梅雨明け前の5日には聞かれなかったのに、梅雨明け後の13日には、街路樹から蝉の声が聞こえ、勢いを増していたものだ。
さて、まずは塩釜神社に参る。
そして塩竈神社の坂を下り、本町通りへと出た。
震災と津波の爪跡も所々に見えるが、以前に寄った御釜神社近くの魚屋さんも、お茶屋さんも、とすけ屋さんも再開していた。
(←本町:もとまち)
(←御釜神社傍)
(←御釜神社向かい)
よかった、本当にほっとした。
本町を、御釜神社から東へ進み、造り酒屋の前を通って左へ曲がると、一番館がある。
一番館では、建物の外にも中にも、風に揺れる旗が見える。
近づいて見ると、旗と思ったものは、色とりどりのハンカチを連ねたものだった。
このハンカチには、様々な人々の励ましが書かれていた。
思いやりが嬉しい。