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ウクライナ和平なるか?

2022-06-05 12:41:21 | 政治
さすが及川さん、的確な動画配信、ありがとうございます


ウクライナ和平についてのことはぜひ動画を見ていただければいいわけですが
私は、及川さんが言っていた、「ドルが暴落する」可能性について、今回は言及してみようと思います



この話を始める前に、まずアメリカ国債の話からしたいと思います
なぜアメリカ国債の話なのか?というと、実は、アメリカ国債の発行が、すでにMMT現代貨幣理論の実験場であるからで
国は人づくりではなくお金づくり(MMT)から始めるとどうなるのか?
ということを、アメリカが実験してくれていて、とても分かりやすいからです

アメリカはこれまで、「いくらドルを発行してもインフレにならない仕組み」を作り上げてきました
日本と違ってアメリカには、これまで、どれだけ財政赤字と貿易赤字を積み重ねて
それをまかなうために、どれだけ国債を連発してドルをどんどん発行しても、インフレにならない”独特な仕組み”がありました
それは軍事力を背景とし、世界の石油利権を一手に握って、世界の基軸通貨ドルの地位を守っていたことと関係があります

ドルを基軸通貨として持つという事は、実は「多くの国にドルを持たせることができる」という最大の利点があります
これは、「どれだけのドルを発行しても、そのドルを必要とし、吸収してくれる国が世界中にあった」、ということを意味します
現に日本は貿易黒字国ですが、その大半はドル決済であり、アメリカは日本にドルを持たせることができます
そして日本に持たせたそのドルを、今度は日本から吐き出させ、アメリカに戻させる”巧妙な”方法があります
それが、「日本にアメリカ国債を買わせる」という方法です
日本は今現在、圧倒的世界一の「アメリカ国債保有国」です

多くの人は気が付いていないかもしれませんが、実は日本次第で、アメリカドルの信用は地に落ちる危険性があります
ドルを紙くずにする方法は実は簡単なことで、日本がアメリカ国債をすべて売りに出せば
今の状態なら、あっという間にアメリカドルは紙くずになります
なぜなら、今回のロシア制裁によって、「アメリカドルはいつ凍結されるか分からない危険な通貨」として
国際社会に認識されているからです



石油取引にルーブルが使われはじめ、国際決済通貨がドルでなくなるという事は、実は大変なことで
キッシンジャーはそれを知っているからこそ、おそらくはアメリカに方向転換を求めたのだろうと思います
今の状況を正確に見れば、ロシアが経済制裁でデフォルトする可能性はほぼゼロであり
逆にロシアルーブルの価値が上がっています
このロシアルーブルの高騰、というのは、国際的にルーブルが必要とされ、需要が高まっているという事であり
ルーブルが、円やユーロや人民元と同じ、”準基軸通貨” になりつつある、ということなのです

今や世界は、ドルが非常に不安定な状況にあるという事を知っています
アメリカ連邦準備制度理事会FRBは、アメリカの金利(公定歩合)を引き上げ
意図的にドル高を演出し、ドルの安定性を示そうとしています
ですが、日銀や欧州銀行もこの演技に一枚かんでおり、共同演出として、円安ドル高、ユーロ安ドル高を演出しているわけです
正直、アメリカは苦しいと思いますね

この状態でもしウクライナ紛争が和平に至れば。。。それは「アメリカの敗北」を意味するものであり
EU諸国が一気にロシアとの関係改善に動き始めます
場合によってはNATOは解体され、ヨーロッパの集団安全保障体制が再構築されることもあります
そうなれば、アメリカの影響力は地に落ちる。。。。。。。。。。

ドルの暴落というのは、夢物語じゃありません、本当に起こりえるシナリオなんですよね
これから先、何が起きるのか、私たちは大津波に備えなければならないと思います

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