安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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プーチンとトランプとマックス・ウェーバー、そして及川幸久さん

2022-06-05 17:21:51 | 政治
先日からご紹介しております、カール・ポラニーの「大転換」という古典的名著についてですが
ポラニーによると、産業革命期のヨーロッパでは、経済学の2つの派閥が戦ってきた歴史が述べられています

1つは古典的自由主義による「自由放任主義」(レッセフェールといいます)であり、これが「小さな政府」といわれるもので
政府は経済に対してできる限り干渉しないで、自由にさせる方が良い、という考え方です

もう1つは「干渉主義」と呼ばれるもので、経済を自由放任にすると、資産家や銀行家によって都合のいいルールを押し付けられ
自国経済の発展を阻害するので、政府が積極的に干渉し、国の経済を保護した方が良いという考え方であり
また、財政出動で積極的に干渉して経済成長させるべき、という考え方です、これがいわゆる「大きな政府」といわれるものです

どちらが正しいのか?と、私が単純に問われたならば、正直、「どちらにも正しさがある」と、答えざるを得ないと思います

ただ、きょう私が申し上げたいのは、この二つの考え方の違いを超えた、経済にとって不可欠な要素がもう一つある、ということです
それが、マックス・ウェーバーの説き表した、「宗教的倫理観と資本主義の精神」の問題です

ロシアのウラジミール・プーチン大統領が就任直後に行ったことの中で、特筆すべきことと言えば「ロシア正教の復活と国教化」でした
プーチン大統領は、母親の影響でロシア正教徒ですが、それだけでロシア正教を国教に定めた、というのは皮相な見方です
プーチン氏は、他の信徒とともにロシア正教のミサに立ったまま出席し、神の前で頭(こうべ)をたれ
それをテレビ中継して、十字を切り、自らが神に祈りをささげる姿を国民に見せました
このことは、国づくりのためには、物凄く意味のあることだったと私は思っています

国民にキリスト教を奨励し、聖書を読むことを推奨したのは、その宗教的な教えに伴う倫理観こそが、国の繁栄に不可欠だったからに他なりません

一方のトランプ大統領ですが、この方は幼いころから父親に連れられ、ノーマン・ビンセント・ピール牧師の下へ通い
熱心にその教えを学び、「積極的な考え方の力」を使って大富豪となり、果ては大統領にまでなりました
トランプ氏が事あるごとに演説で述べているのが「自由は政府によって与えられるものじゃない、神によって与えられている」
というフレーズで、これは「自分の上には神がいる」という事を宣言するものであり、信仰告白の言葉なのです

そしてこの考え方は、基本的に「小さな政府」を肯定する考え方なのです
なぜかというと、政府はことあるごとに規制だ規則だと人をルールで縛るが、それだと、政府が国民に自由を与えていることになる
そうではなくて、「本来人間は神によって自由が与えられているのだから、規制はできる限り少なくする方が良いのだ」
という考え方なのです。。。そして、トランプ大統領はその通りの政権運営をし、アメリカ経済を大復活させました

それだけではなく、トランプ大統領は、左翼教育によって腐敗した教育現場に、信仰教育を復活させようとしました
これは成功しませんでしたが、トランプ氏はキリスト教的価値観を教育現場に復活させようとしていました
トランプ氏もやはり、「国の繁栄には宗教的価値観に基づく倫理観と資本主義精神が必要だ」と考えていたからに他なりません
そこには、自らの信仰に基づく成功の経験が元にあり、宗教的価値観が人を成功させるという確信があったからだと思います

一方のプーチン大統領は、トランプ大横領と同じく、減税政策で国内経済を積極的に成長させる政策をとりました
これは、「税金は人の自由を制限するものであり、国が人間の自由を制限することは間違いである」と考えていたからだと思います
だから税金はできるだけ安くするべきだと考えた。。。。
プーチン大統領が本物の独裁者なら、国民の自由をできるだけ制限することを考えるはずですが
国民人気から見ても、プーチン氏は国民をできるだけ自由にする政策をとっていたことがうかがえます

以上のことから分かるように、プーチン大統領とトランプ大統領は、ともに信仰心があり「小さな政府」主義者であり
もう一つ共通しているのが「反グローバリスト」なのです

昨日、プラトンの「国家」という書籍を久々に紐解いてみましたら
医者が ”患者のために” 最も良いことを行うのが最高の名医であるように
その国の ”国民のために” 最も良いことを行うのが最高の政治家である、とソクラテスが述べていました

国民のために良いこと。。。これは難しいことですが
植物が自分自身の力で最高の成長をなし、その成長の喜びを感じられるように
国民自身が、自らの力で最高の成長と繁栄を享受できるように、必要な補助と必要な保護を行う
これが政治の仕事なのだろうと思います

大きな政府も小さな政府も、ともに正しい面があると述べましたが
私は、今の日本は、極度に政治が国民の生活に干渉し、税金を高くしすぎていると感じます
政府は、放っておけばどんどん肥大化し、色々と規制や税金を重くしてくる「大きな政府」に傾きます
だからこそ、政府は「小さな政府」を目指すべきなのです
そして、もう一つ大事なのが、宗教的価値観に基づく国民の倫理観と道徳観です。。。これが一番大切なんです
この下地があって初めて、資本主義の精神は国を富ませ、繫栄させることが可能になります

私は以上のことから、宗教的倫理観と小さな政府を理想とする、及川幸久氏を応援しています
世界の一流の政治家の条件は「信仰心」と「資本主義の精神」と「勤勉の精神」そして「反グローバリスト」です
政治家を選ぶのは、その基準が一番だと、私は思います

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