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なぜ宗教は必要とされてきたのか?唯物論者の説く「開かれた社会」は本当に善なのか?

2023-03-21 01:55:29 | 政治
前回の日記で、言葉足らずであったところを補足しておきたいと思います
ジョージ・ソロスは年若い学生の頃、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに進学し、カール・ポパーという教授に薫陶を受けています
そこでポパーの「開かれた社会とその敵」という著書を読み、強い影響を受けたと思われます
ソロスがその後、投資の世界で頭角を現し、世界有数の資産家となってのち、彼はその資産を使って「ある」財団を作りました
それが「開かれた社会(のための)財産(オープン・ソサイエティ―財団)」です

ある特定の人の行動を推し測るとき、その人の「思想的背景」まで深く考えない人が多いのですが
実際には、その人の行動原理は、若い頃に強く影響を受けた宗教や思想・哲学などに基づいた行動をとっていることが多いのです
ジョージ・ソロスもまた、若い頃に強い影響を受けた思想によって、その行動原理の傾向性が決まっていったと言えるでしょう
ソロスに強い影響を与えたカール・ポパーの思想とはどういうものであったかというと
その思想は哲学的なものを含んではいますが
要するに、ソクラテスやプラトンをはじめとするギリシャ哲学が、「イデア」などという、霊魂やあの世の世界のことを哲学に持ち込んだため
その後の人類は、「霊魂やあの世の話」などという迷妄を信じることになり
天国や地獄などという「ありもしない絵空事」を信じ込むことによって、内心(心)の自由を制限されてきた
つまり、自分の欲望のままに生きる権利を奪われてきた。。。と言っているわけです

プラトンはその著書「国家」の中において、わざわざ「エル」という人物のエピソードを語っています
エルはあるとき亡くなり、そして2週間後に生き返るまで、様々に「あの世(イデアの世界)」を体験しました
その体験談を語ることで、人は生前の生きかたによって、死後の行き先や、生まれ変わったときのあり様が変わる
ということを説いたのです
つまり、プラトンが説いたのは、仏教の天国地獄の思想や転生輪廻の思想と同じものだったわけです
そして、その「イデア(あの世)の世界」と「現実の世界」の真実を知って政治を行うことが、哲人政治家の道だと説いたわけです
平たく言えば、これがプラトンが著書「国家」で説いている哲人政治の思想なのです

そして20世紀、カール・ポパーは、特にこのプラトンの哲人政治の思想を痛烈に批判しています
彼の言いたいことは要するに「あの世なんかないんだ、そんなものは迷信なんだ、欲望のままに生きたところで、地獄なんかありはしないんだ」
という、現代人の多くが持っている、唯物論的な価値観なわけです
ですから、これまで「悪い事をしてはいけない」という道徳的な教えが宗教やギリシャ哲学などから出ていたわけですが
そうした「古い道徳的価値観」から解放されることが「開かれた社会」だ、と、ポパーは主張したわけです
これが彼の著書「開かれた社会とその敵」の主張であり、彼の言う「敵」とは、プラトン的な道徳思想のことなのです

この思想背景を知れば、下の動画においてジョージ・ソロスがやっていることの意味が理解できると思います

2023.3.19【米国】ジョージ・ソロスの仕掛け【及川幸久−BREAKING−】

ジョージ・ソロスは「開かれた社会財団」において、様々な活動をやっていますが
特に、宗教。。。キリスト教教会には盛んに寄付を行っています。。。これは一見矛盾した行動のように見えますが
実は、彼は特定の教会や教皇などに取り入り、彼らを買収し取り込み、彼らを出世させ、彼らを自分の影響下に置くような活動をやっています
つまり、キリスト教教会では、すでに無神論のソロスの息のかかった牧師や教皇などがたくさん存在しており
ソロスの活動を支援しているという現実があります。。。つまり、お金の欲望で神を買収しようと考えているわけです
まあ、私から見れば、キリスト教教会ももはや腐敗だらけなわけですが、これがソロスのやっていることなのです

そして、動画にもあったようにBLM(ブラック・ライブズ・マター)を資金的に援助し、社会を無秩序(アナーキー)状態にさせ始めています
検察官を金で買収し、警察を無力化するとともにBLMの犯罪者たちを「軽微な犯罪」だとしてどんどん釈放するようなことをやっています
これが、WASP(ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)の白人系キリスト教徒がつくったアメリカを「壊す」活動なわけです

こうしてみてくると、ある一人の哲学者の思想が、社会にどれほど大きな影響を与えるか?それがよくわかると思います
ポパーの思想は正しいのか?と言われたとき、私は明確に「ノー」と言っておきたいと思います
彼には霊的世界が分からなかった。。。人間は死ねば終わりだと思っていた。。。これが彼の最大の間違いです
唯物論者の内心の自由を突き詰めていくと、こういうところまで行きます
要するに、善悪の基準がない訳です。。。人は好き勝手やっていいわけですからね
だからこそ、宗教において「善悪を分けること」がどうして必要なのか、ご理解いただけると思います

本日はこれまでとします。。。お読みいただき、ありがとうございました

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