安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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オイルダラー崩壊?。。。なのに何故いまだにドルが高いのか?その理由について考える

2024-06-27 01:12:50 | 政治
まず最初にご紹介するのは、越境3.0石田和靖さんの動画です


世界経済について、たぶん私は、一般的な経済評論家などとは随分違う見解をもっているように思います
大きな流れとしては石田さんや山中さんの見解は正しいと思うのですが、それでもいま、なぜか我々が考えるよりもドルが全体的に高値だったりします
その理由について、今日は思うところを書いてみようと思います

ドルがなぜ高いか?については、その理由を単純な言葉で言うと、答えは「ドル需要があるから」ということになります
それで、いまのドル紙幣のどこにそんな魅力があるのか?と考えてみたんですが。。。。うーん、どうもしっくりこない
アメリカがこれから、「発展につぐ発展」となるかと言われれば、そんなはずはない様に思われます
では、何が理由なのか?ですが。。。。
私が考えるに、その大きな理由の一つが、世界の大手金融業・投資銀行の金融リスク・信用不安と関係があるのではないか?
と思うのですよ

話は変わるのですが、日本の農林中金(JAバンクの親会社)が、巨額の損失を抱えていることをご存じでしょうか?
その額、純損益でおよそ1兆5000億円と言われています
この農林中金も過去私が語ってきた通り、西欧の大手投資銀行と同じく、多額のデリバティブ商品を買って投資を繰り返しており
世界各国の金利が上昇することによって債券価格が下がり、投資損失が膨らんできたわけです
農林中金は、資産運用として外国債券を約22兆円ほど買っていました
その結果が1.5兆円の損失。。。です。。。これを聞いて農家さんたちはどうお感じになるでしょうか?
まあ、どこか他人ごとなのかもしれませんが。。。。

それで肝心なことですが、農林中金は損失補填策として、そのデリバティブの外国債券を、今年度に10兆円ほど売りさばこうとしていて
アメリカ政府から「金融監視対象金融機関」に指定されたんだそうです。。。まあ、「ヤバい奴がおる」と、目をつけられたわけです
なんでヤバい奴認定されるか?と言いますとね。。。。
そんな10兆円規模の債権を一気に売りに出されたら、債券市場が大混乱になる可能性があるからです
つまりですね、他にもそんなヤバい商品抱えているアメリカの銀行とか大手投資銀行とか、いっぱいいるわけですよ
農林中金が債権商品を大量に一気売りに出てしまえば、それこそ債券価格が崩壊して、他の銀行だって甚大な被害が出てしまうわけです

ここまで聞けば、聡明な方ならお判りでしょう?
つまり、アメリカやヨーロッパの大手金融機関、大手投資銀行たちは、いまだ巨額の先物商品やデリバティブ商品の損失に喘いでいるわけです
ですから、農林中金程度の外国の投資銀行が保有する程度の債券でさえ、容易に売りさばくことは危険である。。。と、認知されているわけです
欧米の大手投資銀行をはじめとする金融機関の保有する損失を含むデリバティブ商品は、実に1000兆ドル。。。つまり16京円という
とてつもなく巨額なものなのです

余談ですが、農林中金が1.5兆円という巨額の損失を、どうやって隠そうとしていたか?ですが。。。
これはね、この安くなった外国債券を一気売りして、そのお金をドルから円に換金し、為替差益で損失を補填しようと考えている、と思われます
分かりやすく言いますとね。。。数年前まで1ドル120円とかでしたでしょ?その頃にドル建てで買った債権を円に戻せば
今は1ドル160円近い円安ですので、為替差益が20~30%見込めるわけです
で。。。農林中金が10兆円分の債券を売れば、円安効果で1兆円や2兆円の損失は補える。。。。と考えたんでしょうね

それで、肝心なドル高の理由なんですが
これはね、一つには、アメリカ政府やアメリカ中央銀行(FRB)が高金利のオプションをつけて大手金融機関を救済しているからではないか?
と私は見ています
以前に一度書きましたが、アメリカの財務省短期証券(トレジャリービル)というアメリカ財務省が発行する短期証券を銀行に買わせて
財務省が証券を買い戻すときに高い金利を払って銀行を儲けさせているわけです
今のアメリカは、長期金利よりも短期金利の方が高いため、こういう「変則技」が使えるわけです
つまりね、極端なことを言えば、財務省証券を100万ドルで銀行に買わせて、30日後に110万ドルで財務省が買い戻し、10万ドル儲けさせる
みたいなことを繰り返しやっているわけです
これをやりますとね。。。短期的に利益が出て効率がいいものですから、当然大手金融機関もこれをどんどん買い入れて利益を得るわけです
それでですね。。。。この「財務省証券」などのオプション商品を買いつけるのに、多額のドルが必要になる。。。というわけです
多分、西欧の大手銀行などは、このアメリカの財務省短期証券を(これだけではないと思いますが)どんどん買っていると思われます
それでですね。。。ユーロを売ってドルを手に入れ、ドルで短期証券で儲けて、それをまたユーロに換金するときに為替差益で儲ける
こうした事をやっているように、私には思えるんですよね

しかしですね、それだけじゃないんですよ。。。
アメリカは、ドルの証券金利にオプションをつけることで、ドル需要を生み出し、短期的に「ドル高」を演出しているのだと思います
多分、ドル崩落の危機を感じ取っているのだろうと思います

最後に、私が言いたいことを一つ述べておきます
大川隆法総裁は以前、「日銀のマイナス金利は資本主義の精神を傷つける」と語られました
それ以前にも、大川総裁はこうも述べられていました「バンカー(銀行家)は、企業に資金を貸し付け、企業を育てることに使命がある」
つまり、大川総裁が言いたかったことは、銀行家が金利を得て儲ける。。。ということはどういうことかというと
「企業にお金を貸しつけることで、企業に資金力を与え、育てることで、金利を取る金貸しとしての正当性が得られる」
という事だろうと思うのです。。。。これが資本主義の精神だと私は思うんですね
だから、日銀のマイナス金利によって、銀行が貸付による利益が出せなくなってしまったことで、他のことにお金を運用するようになった。。。
農林中金のやったことは、ほめられたことではありませんが、結局、「お金を貸し出しても儲からない」。。。。ということ。。。。
これが資本主義の精神を傷つけたわけです

銀行家は本来のバンカーの使命に立ち返れ
今日はこれを結論としたいと思います

それではまた
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