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及川幸久さんがニコニコ生放送で披露したゾルタン・ポズサー氏の手記とは?

2022-03-18 23:49:20 | 政治
本日3月18日、及川幸久さんのニコニコ生放送で、国際金融アナリストの大井幸子さんをゲストに迎え、トーク番組がありました
及川さんのニコ生はこちらです(全編視聴は会員登録が必要です)↓
【ゲスト:国際金融アナリスト 大井幸子】及川幸久The Wisdom LIVE Channel#33

この回の中で、及川さんがクレディ・スイス銀行のストレタジスト(戦略家)、ゾルタン・ポズサー氏の発言が注目されている
と紹介しており、金融の仕組みが変わる。。。ブレトン・ウッズ協定の第3段階に入ったとのポズサー氏の主張を紹介しておりました

多分、このニコ生だけでは分からない人も多いでしょう。。。なので、私なりに探した、面白い記事を翻訳してご紹介し
西側諸国のロシア制裁によって、これから金融の仕組みそのものが変わるという意味を追っていきたいと思います

翻訳していて分かったことですが、ポズサー氏の手記を要約すると、こういうことなんです
ロシア制裁によって、あらゆる物の値段が急速に値上がりします
しかしそれは「ドルで商品を買う場合にのみ」物の値段が上がるということなのです
裏を返せばこういうことです。。。ロシアの安い原油や物資を買う際にドルで買えない。。。つまり、ドルに制限がかかるということです
逆に人民元なら、安いロシア産の原油や天然ガス、金やウラン鉱石など、豊富な資源が買える。。。。
つまり、用途価値が高いのは人民元ということになる、安い資源を買うためには人民元の方が使いやすい。。。ということなんです
ここで、ドルと人民元の価値の転換が起きるわけです
自由に商品が買える人民元が、制限がかかっているドルにとって代わる。。。つまり基軸通貨になる。。ということです

まあ、ここまで簡単に説明して、ロイターの記事をご覧ください


以下、ロイター通信のポズサー氏関連記事の翻訳です
クレディ・スイス銀行のポズサーは、商品(市場)危機がユーロドルを弱め、人民元を押し上げる可能性があると述べています

3月8日(ロイター通信) クレディ・スイスの投資戦略家(ストラテジスト)によると、中国の中央銀行は、ロシアのウクライナ侵攻に対抗してロシアに課せられた制裁措置によって引き起こされた世界的な商品市場危機へのバックストップ(安全防護ネット)としての独自の立場を持っており、これからはるかに強い人民元への舗装路が敷かれていく潜在的な可能性があるという。

月曜日に発表された手記の中で、銀行の短期金利戦略のグローバル責任者であるゾルタン・ポズサー氏は、ウクライナ危機の広がりによりユーロドル体制が弱体化し、西洋諸国経済のインフレと金融安定の脅威に寄与する可能性のある商品市場の「破滅的状況」を招いてしまったと述べました。

「この危機は、ニクソン大統領が1971年に米ドルを金から引き離して(ニクソンショック)からのちに、私たちが目にしたどんな危機とも異なるものです ― これは商品によって価値を裏付けられたお金の時代の終わりです」とポズサー氏は述べています。 「この危機(そして戦争)が終わったとき、米ドルはとても弱いものとなり。。。人民元は商品かごに裏打ちされて、とても強くなるはずです。」

第二次世界大戦以来のヨーロッパの国家への最大の攻撃であるロシアの侵略は、170万人の難民を生み出し、西側により広範囲な戦争が起こることの恐怖心と、モスクワへの多くの制裁をもたらしました。

戦争は世界の商品価格の高騰を引き起こし、ニッケル価格を記録的な高値に押し上げ、石油を14年間のピークに押し上げました。ロシアの石油の輸入禁止措置が石油価格を1バレル300ドルに押し上げる可能性があることをロシアは警告しました。

「今日のロシアの商品は2008年のサブプライム(債務担保証券)のようなものです。逆に、ロシア以外の商品は米国財務省証券(米国国債)が2008年に戻った時のようなものです。一方は価格が下落崩壊し、もう一方は価格が急騰し、どちらの側にいるかどうかは関係なく、双方に※マージンコールが伴なうことになります。」とポズサー氏は語りました。

※マージンコール:追証。。。金融取引きの際、証拠金不足により追加のお金を求められること

ポズサー氏は、自国政府の課した制裁に阻まれた西側の中央銀行は、市場のギャップを埋めるために必要な※緊急流動資金などの支援を提供できないだろうと述べ、中国人民銀行はそのような制約に直面しないだろう、と付け加えました。

※緊急流動資金などの支援:商品価格の高騰や下落によって必要となったマージンコール資金を貸し出すための支援の事と思われる

ポズサー氏は、中国が(商品搬送のための)船舶のリースや安いロシア商品の購入に資金提供するために米国債を売却することは、中国人民銀行が中国のインフレを抑制することを助け、西欧諸国の商品不足、景気後退そして金利の上昇につながります、と述べました。

あるいは、中国人民銀行はロシアの商品を購入するために人民元を印刷することができます

「これがユーロ人民元市場の誕生であり、ユーロドル市場の覇権を打破するための中国の本当の第一ステップです。これはまた西側のインフレを意味し、長期米国国債への需要が少ないことを意味します」とポズサー氏は語りました。

ロシアは2月24日に開始したキャンペーンを「特別軍事作戦」と呼び、ウクライナを占領する計画はないと述べています。
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