暮らしのなかで

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加入延長見送りで保険料【取られ損】?

2024-08-09 04:08:01 | 暮らしの中で



国民年金加入延長見送りて放置される保険料の【取られ損】・・・60歳サラリ-マン一人270万円の年金損失!

今年一度の年金財政検証の年で、来年には年金制度改正があり、今回の制度見直しで国民年金加入期間の最大40年から最大45年に
5年延長する計画だったが、来年4月にサラリ-マンの【定年延長】(65歳迄の雇用期間)が完全義務化され、60歳以降も働くことが
一般的になるに合わせて国民年金の加入期間を5年延長するものだが、政府は突然、この計画の見送りを発表し・厚労省年金局長が・・・
『残念ながら批判を一掃できているとは言えない、力不足をお詫びしたい』と異例の謝罪を行い、『国民の負担を回避した』と、
報じられたが、実際には違うと・・・・・・・・年金博士こと‥・保険労務士の北村省吾が指摘する・・

国民年金の給付財源の半分は国庫負担で、加入期間5年延長すると、当然、将来支払わなければならない年金が増えるので負担は年間
1兆円増える・・その財源がまとまららなかったのでは、年間1兆円の出し渋ったわけで、それだけではなく、実は、今回の計画見送りで
60代サラリ-マンの巨額の【年金損失】が放置されることになった。
ほとんど知られていない、60歳以上の厚生年金加入者は年金を損している・・これは、厚生年金は70歳到達迄加入できるが、国民年金は
原則60歳(最長40年)まで加入という制度の違いにより起きる・・

サラリ-マンが支払う厚生年金保険料には、1階部分の【基礎年金】と2階部分の【報酬比例部分】の保険料が含まれ、このうち報酬比例年金は
加入期間が長くなるほど増えていくが、基礎年金は加入期間40年で満額となり、その後は払い続けても年金額は増額はされない、にもかかわらず
40年以上加入しても基礎年金分の保険料は減額されない・その結果、高齢サラリ-マンには、保険料を払っても基礎年金が増えない【取られ損】が、
発生している・・20歳入社の人は60歳から、大卒22歳の入社なら62歳以降に払う保険料がそうなる・・

一体、いくら損失になるのか、20歳入社で70歳加入したサラリ-マンが支払った保険料はキチンと年額に反映された場合、65歳からの支給額は
現在より年約10万円アップし、80歳までの総支給額は270万円増える計算だが、逆に言えば、制度が見直されない限り、60歳以上のサラリ-マンには
1人270万円もの年金損失が生じる・・国民年金の加入期間延長は、保険料【取られ損】の解消に

国民年金を45年間加入すれば、60歳以降も厚生年金に加入し、支払った保険料が基礎年金の金額に反映されることになり、制度の矛盾はかなり解消された
はずだが、見送りにより保険料を払っても増えるのは2階部分だけという矛盾がそのまま残ることになった・・・年金局長が【力不足をお詫び】すべき
相手は政府の審議委員ではなくサラリ-マンのはずなのだ・・・・しかも【年金収奪】システムを温存した裏には、さらなる悪だくみがある・・
現在、雇用延長等で働く60〜69歳の会社員は全国で約532万人、政府が保険料を取りながら払わずに済ませている年金額を1人270万円と計算すると・・
ざっと14兆円もの年金が奪われている・・・

そのうえ、雇用延長で60歳以降も社会で働く人は今後さらに増え、この仕組みを残したうえで、厚生年金拡大で加入者を増やし【年金収奪】を加速させようと
しているのである‥岸田文雄は見せかけの減税や、『残暑対策』はこれでもかとアピ-ルするくせに、やるべき改革をやらず国民の年金損失を拡大させているのだ。


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