新聞記事(この写真はクリックすると大きくなります)によれば、腰部脊柱管狭窄症の手術で、千葉労災病院は年間 211件、千葉大が75件、椎間板ヘルニアで千葉労災病院115件、千葉大15件となっています。千葉労災病院の医師がほとんど千葉大の出身ですので、これら脊椎の手術の技術は千葉大に負うところが多いと思われます。数字の差は設備の違いでしょうか。又千葉労災病院ではこの外、膝の人工関節埋め込みの手術、交通事故による手術が多く合計では年間5~600件もの手術が行われているようです。私の入院中も毎日2~3件の手術があり病室が毎日慌ただしかったのを覚えています。
狭窄症の手術と言っても大小さまざまで、狭窄箇所(背骨が神経根や血管を圧迫している箇所)が1ヶ所で比較的小さい場合は、内視鏡での手術が行われます。この場合、手術は2時間程度で終わり、術後5日~1週間で退院となります。
狭窄箇所が2ヶ所以上になると切開して脊椎を削りとる手術となりますが、削り取った脊椎の範囲が小さい時は、手術は2時間半~3時間で済み、術後1週間~10日で退院となります。
2ヶ所でも範囲が大きい場合や狭窄箇所が3か所になると、削り取る範囲が大きくなり腰が不安定になるので金属で補強することとなり、手術に6時間程度かかり、退院は2週間後になります。
脊椎を削り取る手術のことを、「椎弓切除術」、金属で補強するのを「脊椎固定術」といいます。
そして私の場合は、狭窄箇所が3か所あり、「椎弓切除術」(何と20センチも削り取りました)と「脊椎固定術」が行われたのでした。しかも腰椎の2~3番の狭窄箇所がひどく、脊柱管と神経根が癒着していて、これを剥がすのに長時間を要し、6時間の予定が8時間に及んだのでした。しかも2本の金属(チタン合金)を8本のボルトで固定したのでした。
そして、通常、集中治療室は1泊で、翌日には一般病棟に移って行きますのに、私は何と集中治療室に5泊しました。
主治医曰く「藤間さんのケースは、困難で長時間かかりまたが、手術自体は最上の出来でした。我々のスタッフもその後の経過に関心を持っています」
写真は、私の病室から撮った日の出と西側の病室から見えた富士山です。