小沢映子 わたしが伝えていきたいこと

「愛する富士市を、愛せる富士市に」 静岡県富士市議会議員 小沢映子ブログ

アメニティネットワークフォーラム その5

2010年02月21日 06時56分53秒 | アメニティネットワークフォーラム
  村木さんのこと
 以前厚労省の村木さんのことを書きました。「村木さんが―」
。障害者の郵便問題で、実態のない団体に文書を偽造させて許可させた。というものです。なんといっても障害者団体の郵便は1通8円になるのですから 村木さんは逮捕され、拘置所に5カ月以上も入れられました。村木さんは自分は何も関与していないと一貫して言い続け、その間、実に多くの人が村木さんの無実を確信し、支えになろうとしました。


 ウィキペディアによると【誰もが認める次官候補や、エースと呼ばれるタイプではなかったが、障害者問題を自身のライフワークと述べ、人事異動で担当を離れた後も福祉団体への視察を続けるといった仕事に臨むまじめな姿勢や、低姿勢で物腰柔らかく、誰も怒らせることなく物事を調整することができる、敵を作らない典型的な調整型官僚として有能であることが評価されていた。松原亘子に続き、女性としては二人目の事務方トップである事務次官就任の可能性もささやかれていた】とあります。村木さんと係わる人は、その人柄を好かずにはいられません。

 アメニティネットワークフォーラムで、テーマ「普通に生きることと障害者の暮らし」パネリストは竹中ナミ、中山千夏、田島良昭、堂本暁子前千葉県知事、コーディネーターはNHKのチーフディレクター小宮英美、というシンポジウムがありました。ところが内容は村木厚子さんのことに終始しました。
 大勢の参加者の中には面喰った方も多かったかもしれません。
 しかし目の前にいる高名なパネリストたちが熱く村木さんのことを語り、村木さんの無実を確信し、検察の理不尽を訴える姿に、村木さんのことを知らない人も、どんなに今の障害福祉に貢献した人か、素晴らしい人か伝わったと思います。

 いよいよ公判が始まりました。厚労省の元部長も 部下も 村木さんの関与をきっぱり否定しています。
 検察に誘導され、検察の作文に署名させられた事が明らかになってきました。「すべては壮大な虚構だったと思う」。塩田元部長の証言に法廷内のすべての人が唖然とし、法廷内が凍りついたそうです。多くの企業と組んで発行したDMは、数百億円分の郵便料金を不正に浮かせるという詐欺事件を産んだ凛の会の倉沢会長はまだ「村木さんから受け取った」などと証言していますが、公判でそのおかしさが浮き彫りになりました。法廷にいる人たちは全員村木さんの無罪を確信したようです。

 それにしても、何も悪いことをしてない人を5カ月以上も拘置所に入れておく日本の司法って何だろう。
 狭く扇風機さえない暑い部屋で自由を奪われ、保釈も許されず面会も制限され、今さら検察は間違えでしたとはいえないでしょう。何が何でも有罪にしようとする心理が働く気がします。
 数々の冤罪事件を思い起こします。



「愛する富士市を、愛せる富士市に」小沢映子公式ホームページ
http://www4.tokai.or.jp/ozawa/

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3 コメント

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司法について ()
2010-02-21 23:13:22
初めての投稿です。

小沢さんのHPブログをときどき覗いています。福祉、市政に対する熱い思いが素直に伝わり、一方ですごい人だな!と感嘆です。

今日の「村木さんのこと」のなかで、司法とはなんだろう、という部分があったので、それにからめてちょっと投稿しました。

あるデータです。矯正施設(刑務所など)の新規受刑者のIQ79以下(CAPASという知能検査)は50.9%という驚くべき数字。知的障害が疑われるひとたちが受刑者の半分という事実です。また、再犯者が多いというデータ、刑務所が「最後のセーフティネット」という事実。これらは何を意味するか。これだから知的障害者はあぶないという短絡的なことではなく、なぜ彼らはこういうところに居るのか、来なければならなかったのか。背景は複雑ですが、「法の狭間の負の連鎖(スパイラル)」と(社福)南高愛隣会の田島良昭理事長は名づけています。なお驚くことは、こういう現実が最近(平成18年調査で)わかった、法務省が気づいた、ということ。障害者福祉事業との協働でやっと少しずつ改善され始めているのが現状です。

司法とはなんだろう、という別の面からのコメントです。

少し重いテーマでした。
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そうなんですか (堀内)
2010-02-23 12:44:27
ニュースで逮捕されたと記憶しています。当時悪者扱いされていましたが、内容を知ると大いに疑問を感じますね!
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投稿ありがとうございました (小沢映子)
2010-02-23 16:12:40
 2006年1月に下関駅は放火による火災で歴史ある木造駅舎が焼失して、何億円もの被害がありました。
 犯人は74歳の知的障害の男性でした。45年間も刑務所に出たり入っている彼は、暮れに出所させられ、行くところもお金もなく、相談した福祉事務所で、下関までの切符を渡されたようです。下関駅で空腹のため、また刑務所へ戻りたいと放火したようです。(新聞報道は、空腹でむしゃくしゃして放火したとなっていたようです)盗みくらいでは刑務所に入れてくれないので、前回も放火で刑務所に入ったようです。
 せつないですよね。刑務所にいる人たちはほとんど手帳を持っていないということだし、支援しなければならないことはたくさんありますよね
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