◆犬の散歩◆

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バサー=環境破壊テロ

2006年09月16日 08時07分18秒 | ノンジャンル
飲酒運転も許せないが、個人的に頭がおかしいと思うのが一部のバスフィッシング愛好者。通称バサー。いや「バカー」とすら呼ばれている。


なぜか。ブラックバスなどの外来種はもともと日本の池沼にはいない。誰かが外国から持ち込んで繁殖させたものだ。
なぜ日本にブラックバスを持ち込んだかというと、そのバスフィッシングとやらはとてもエキサイティングで楽しいらしい。それを日本でも楽しみたくて放流したのだという。それだけならどうということはないが、このブラックバスは繁殖力が強く、他の生き物を食い散らかして増えまくる。そう、生態系を崩すのだ。生態系だけならまだしも、漁業にも影響を与えているとあっては看過できないものだ。

さて、そうなると駆除しなきゃならないということになる。というか、バサーが釣り上げればそれが駆除になるのではないかと思うのだが、彼らは頭がおかしいので、釣り上げた害獣であるブラックバスを放流するのだ。全く何を考えているのかわからない。

普通、魚釣りといえば釣った魚は食べるものだ。食べもしないのに何で釣る必要があるのか普通の釣りしかしたことのない私には理解できないが、「魚との勝負」「スポーツ」だから命は取らないというのが彼らの言い分のようだ。ところが、疑似餌を飲み込ませ、または口に針を引っかけ、そのような魚を放流したところで長いことがないのは明白だ。それのどこが魚との勝負といえるのか。単に命を弄んでいるだけではないか。
確かに食べればそれでいいという問題ではないが、少なくとも趣味ででも狩りをしたらその動物を食べるのが、動物に対する敬意であると私は考える。まあ、バスはとてもまずいらしいので食べたくても食べられないのだそうだが、でも「害獣だから放流してはならない」という法律だか条例があるにもかかわらず、彼らはつり上げたバスを放流する。
つまり彼らは外国から生態系を乱す害獣を持ち込んだばかりではなく、その駆除にすら協力せず、犯罪である放流を続けているというのだ。バカというかクルクルパーというか、極悪非道そのものであるといえる。

それと、彼らが使う疑似餌もまた問題で、根掛かりなどで廃棄される疑似餌を他の生き物が飲み込んでしまったり、またその原材料そのものが環境汚染の原因になったりする。せめてミミズで釣れと思うわけだが、彼らは自分が面白ければ後先のことをなんにも考えない。
たとえばPC業界がリサイクルやら環境配慮規格に準じた製品を出しているのと比べて、業界からしてそれらに対応しようとしていないのが分かる。つまり、メーカーもユーザーも程度が低い。


テレビで見たのだが、凄い話がある。
バスの影響で固有の魚がいなくなってしまうことを危惧したある自治体が、沼だか池だかの水を全部ぬいて、バスを完全駆除したことがあるという。当然他の魚も影響を与えるが、体のでかいバスが泳げなくなるくらい抜けばいい話だし、よそから魚をもってきて放流すればいいわけだし、ともかくそうやってバスを完全駆除したそうだ。
ところが、それから数年後、またバスが増え始めた。しかもその駆除からの年数よりも年齢の大きい魚までいたというのだから呆れる。つまり、駆除したそばからまたよそからバスを持ってきて放流したバカがいるというのだ。

彼らは一体何を考えているのだろうか。些細なことで環境破壊環境破壊言うのは私はあまり好きではないが、これは限度を超えている。ここまで能動的に環境破壊をするのはある意味テロであるとすらいえる。番組でバサーに注意しにいくというのがあったが、そこでもよくその手の番組で見かけるバカ(いわゆるドキュン)のような対応をしていたのが映っていた。彼らに注意してもまともに話を聞かない。それはこれだけバスが広まっていても、放流を禁じてバス捨てカゴが用意されてもそれが利用されないことを見てもわかる。彼らのような環境破壊テロについても、やはり厳罰化しかないのであろうか。

俺はバスを釣るがそんなことはしない!という配慮あるバサーもいると思う。ならばどんどんバスを釣り上げて、放流しないでほしい。なんとか料理すれば食えないこともないといし、捨てるのがかわいそうなら食えばいい。そして全てのバスが駆除されたのならば、バス釣り専用の人工池でも作ってそこで楽しんでほしいのである。

増加する飲酒運転

2006年09月16日 07時41分33秒 | 政治・世相・スポーツ等


・・・といっても報道されるようになっただけで、飲酒運転なんて郊外の飲食店なんかでは日常茶飯事だろう。車で飲みにいってそのまま運転して帰宅するなんてごくごく当たり前に行われている。運転代行を頼めばいいのに、それすらせずに運転するなど言語道断である。

言うまでもないが、飲酒運転は犯罪である。酒気帯びでも1年以下の懲役または30万円以下の罰金、酒酔いであれば3年以下、50万円である。また、酒気帯びでも一発免停、酒酔いであれば2年間の欠格期間を含む免許取り消しである。事故でも起こせば最大5年間の欠格期間があり、その間は免許を再取得することは出来ない。

個人的には随分甘いと思うのだが、これでも厳しくなったほうだ。
そもそも、車を運転するのに酒を飲むというのは目をつぶって刃物を振り回すのと同じ行為である。それが直接事故に繋がるとは言えないけども、それなりの危険性を持ったことであって、わざわざ人が死ぬための確率を上げる必要はないことだといえる。これをあえて行うということは、未必の故意があったとみなしてもいいとすら思う。

事故を起こさずとも、酒気帯びで一発免取り、悪質な酒酔いならば一生欠格期間を設けてもいいと思う。飲酒運転をするような倫理観のない人間は繰り返しそれを行う可能性がある。そのような人間に凶器ともいえる車の運転をさせてはならない。
これは料理人が手を洗わずに料理を提供するとか、医者が消毒せずに手術するようなものだ。そんな人間はその職業に就いてはならない。

危険運転致死傷罪というのがある。主に酒酔い運転等で人を死なせたりした人が該当するけども、これも有期刑しか存在しないのも軽すぎる。
酒を飲んでどうこうするというのは、たとえ酩酊して判断力が低下していても故意がないことにはならないのは刑法の基本である。なぜならば、飲酒をする時点では意志があったのだから、その後に起こりえることへの判断能力(つまり責任)があったとみなされるからだ。これを原因において自由な行為という。飲酒運転での致死傷にも故意を認め、重罪にしたということだろうけど、それでも軽いと思う。

なぜならば、業務上過失致死との対比においては重いけども、過失致死はあくまで「過失」なのであって、故意犯よりは確実に軽くしなければならないというのがあるが、こちらは故意犯なので、あえて軽くする必要はないわけだ。
そして、故意があって人を死なせたのだから、それはもう「殺人」ではないか。たとえば、ある人を殺そうと思って車で人を轢いて死なせれば殺人罪が適用されるのは当然だ。
また、人混みで銃を乱射すればおよそ誰かが死ぬであろうことは推測に難くないわけで、特定の誰かを狙ったものではなくてもこれは殺人罪となるわけだから、危険運転致死傷についても、相手を死傷させたのならば15年だの20年だの言わずに「殺人や障害の罪として論じる」とすべきところだと思う。

あまりに悪質な、常習的に業務で飲酒をして運転して車に追突し幼児を死なせたような例や、何軒もはしごして飲み歩き、高校生の列に突っ込んで数名を死なせたような例においては殺人とみなしていいと思う。殺人に準ずるとすれば、死刑まであり得ることになる。そんな重大なことをしたのだから、理屈としても死刑もあり得るだろう。

ただ、飲酒運転が「殺そうとして銃を乱射」したのと同列とはとうてい言えない(運転と銃の対比の飛躍や、殺そうとする故意のつよさにおいて)という反論もあると思う。まさか自分が人を轢くとは思ってないからだ。でも、それに等しい重大な行為であるというのは事実だから、それをあらかじめ明文化しておくことで運転者に警告を与える必要があると思う。自分が飲酒をして、「この状態で運転することは殺人を犯す可能性がある」自覚を与えることができる。そうすれば、怨恨による殺人はこれ以上立法で抑止するのはできないとしても、飲酒運転自体を減らし、それによる死者を減らすことに少しでも役立つだろうし、起こした結果に対しても正しい罰を与えられる。
つまり、まだまだ刑罰が軽すぎる。さらなる厳罰化を求めたい。


それと運転者の認識が軽い理由として、「罰金」と「反則金」の違いを認識していない人が多いことも言える。反則金は行政処分で、これを受け入れることで本来犯罪である交通違反を犯罪として扱わない、許してやるというもの。いくら受けてもいわゆる前科にはならない。そして罰金はその名の通り刑罰であり、犯罪として扱われる。反則金なら振り込みをすればそれでいいが、罰金に当たる違反をした場合は、裁判所にいって裁判を受けて判決をもらって、それで罰金を払うことになる。
反則金で済むのはいわゆる「青切符」で、罰金(犯罪)になるのは「赤切符」と言われる。罰金のほうを食らうととんでもなく面倒なのは経験した人なら分かることだが(私はありません)それで自分が「犯罪者」になっている自覚がある人はどれだけいるのだろうか。
免許を持っていればそれくらい誰でも知ってるだろ!と思う人もいるようだけど、未だに反則金のことを罰金とか言う人もいるのも事実だ。交通違反が本来犯罪であることも知らなかった人もいるだろう。違反そのものが犯罪であり、反則金はそれを簡単な手続きで許してもらうためのもので、重大な違反にはそれすらないということを知っておいてもらいたい。そして、赤切符や飲酒運転がどれだけ重大な「犯罪」なのか、肝に銘じて車を運転してほしい。