風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

声を出さない練習

2018年09月09日 | 詩吟
声を出さないで、吟詠をする。

声を出さないと、いろんなところに、注意が届いて、自分の吟詠姿が、浮かび上がってくる。

耳で聞いた音が、すべてではない、体の使い方、動かし方、唇、喉の様子が見える。

体の様子が見えるようになるには、しっかりと、声を前に出す練習をして、基本の形を覚え込ませる必要がある。

「あ」は、「あ」でしょうと思う新人さんに、いろいろな「あ」があることを知ってもらって、その時せめて目で見えるところの違いがわかると良い。

それをきっかけにして、その先に、口の中、舌の位置、喉の形まで、わかるようになる。

基本の基は、初心者の時だけでなく、永遠に螺旋を描いて、上昇しながら身につけていくもので、終わりがない。

だから、どこへ行っても、誰が言っても、どこかで聞いたことを、また、聞くことになる。

無難なことを言ってるなぁと思っていたころのことを、思いだして、ちっともわかっていなかったなぁと、思う。

今の自分の、段かいで、その言葉をどう受け取って、吟味するかが、またさらに、上へと行けるかどうかの分かれ目になるのでしょう。



どこかで聞いた言葉は、「知ってる」と片付けないで、しっかりと捕まえてあげなければ、せっかくの宝を捕まえ損なって、もったいないことになるところだった。






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