風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

習う 学ぶ

2018年05月17日 | 詩吟
はじめの一歩のメンバーが久しぶりに勢揃いです。

二か月に渡って、芦孝会のサメ[ターによる、吟詠録音を終えて、とてもうれしそうだった会員さん。
偉い先生の吟ではなく、今この教場にいる先生がたの吟詠の音源が欲しいとおっしゃったのは、お世辞では無かったと実感。

教室で、練習の時、前から、私の声、後ろから、サメ[ターの先生がたの吟詠を浴びながら、日々、練習に取り組んでいます。

おかげで、芦孝会会員の吟詠を大好きになってくださった「初めの一歩」会員さんたちの思いに触れて、冥利を感じるとともに、サメ[ターを続けてくださる先生たちの、静かで熱いご協力に感謝しています。

「始めたばかりの時は、予習はしない」との方針で、月に1回しかなくても、予習につながる材料は、一切お渡ししていなかったのです。

しかし、みなさんの要求が高まったという形で、音源つくりをし、音だけでは片手落ちだからと、文字を見ながら吟詠を聞けるようにと、テキストの配布もしました。
そして、二か月をかけて、まだ、音源の無い吟詠の録音会に踏み切りました。


先月の吟題のおさらいのあと、独吟は、驚くほど、みなさんひと並びに、上達されて、この一か月の間に何をしていたの?と思うほど完成度を上げていました。

そして、今日の課題へと移ったときも、基本を押さえて、ャCントをキチンと抑えた吟詠をなさいました。
そして、新しい吟法も、音程がとてもしっかりとしていました。

「予習をしてきたんですか」と問うと、「いいえ、何をするか聞いてないからしてません」とのこと。
「えっ!」教えた本人がびっくり。

これを、化けたというのだろうか。

嬉しくて、ホクホクする。

そして、女性ばかりなので、5本での練習をしています。
私の模範吟では低音部が、模範にならないので、「ヨーク、きいてね。」と念押しをして、男性の先生がたの、転句と結句を三回繰りかえし、生で聞いていただきました。

あらら・・・不思議。

全員が、低音に支えができて、良い音を出しました。

瞬間の、思いつきで、やったことが、これほど効果を上げるなんてね。

素直に、前のめりで、学んでくださる「一歩」のメンバーさん、あなたたちって、最高!

そして、瞬間の思い付きにお付き合いくださるサメ[ター諸氏は、思いを瞬時に受け止めて、展開してくださいます。
この、鮮やかな瞬発力に、どれほど助けられるか!!!

今まで、ご自分に自信がなくて、褒めても懐疑的にしか受け止めてくださらなかったメンバーさんが、今日は、褒め言葉を素直に受け止めてくださり、喜んでくれたことが、一番うれしかった。

一段どころか三段くらいすっ飛ばして、階段を上がりました。



それには、芦孝会会員の支えがあってこその喜びの実現。私一人では、こんなに劇的に変わることは、無かったことでしょう。

優しい気持ちで、バックアップしてくださり、遠距離を厭わず来てくださる先生がたへの、感謝は、どう表したらよいだろうか。

両親揃った幸せな家庭で、すくすく育つひな鳥は、やがて、何度も何度も、翼をバタバタさせて、反復練習をして、単独飛行ができるように励んでいます。

須藤先生の、『「習う」とは繰り返し反復すること、「学ぶ」とは、真似ること。学びの道を時を置かず続けること。』の言葉が、思い浮かんできます。

闘病中の須藤先生、お元気になられて、また、「繰り返し反復して真似る」ご教授を復活なさることを、祈っています。
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