「しゅうや」は、ふと、かたすみに「よもすがら」が、ひっそりと佇んでいるのに気が付きました。
なんて、美しい。
こっちを向いてほしいなぁ、と思う。
長い間、その存在に気がついてくれなかった「しゅうや」に「よもすがら」は、そう簡単に気を許すはずがない。
「しゅうや」は、思う。
『しゅうやねむらず どくぼうのうち』の世界にどっぷりと浸っていたのだからねぇ。
「よもすがら」に惹かれるものを感じたからと言って、『よもすがらねむらず』と、置き換えることは出来ないね。
元来、「しゅうや」と「よもすがら」の混在するはずの世界にいるのだから、その両方を自在に使い分けているはずなのに、「しゅうや」しか意識になく、「よもすがら」にいまさら気づくなんてねぇ。
「よもすがら」は、当分、私のことをすねて許してくれないだろうけれど、少しずつ、暗いところから、「しゅうや」と同じあかるいところへお誘い申し上げ、並んでいただくことにしよう。
そうしたら、「しゅうや」のうしろに「よもすがら」がしっかりと存在する深みのある「終夜眠らず独房の内」を詠えるようになるだろう。
そしてさらには、「よもすがら」の代表として「夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり」 俊恵法師(85番)も、柔らかに詠えるようになるかもしれないなぁ。
さぁ、懐かしい佐藤鷺照先生の「母」松口月城作を聞きなおさなくちゃ。
なんて、美しい。
こっちを向いてほしいなぁ、と思う。
長い間、その存在に気がついてくれなかった「しゅうや」に「よもすがら」は、そう簡単に気を許すはずがない。
「しゅうや」は、思う。
『しゅうやねむらず どくぼうのうち』の世界にどっぷりと浸っていたのだからねぇ。
「よもすがら」に惹かれるものを感じたからと言って、『よもすがらねむらず』と、置き換えることは出来ないね。
元来、「しゅうや」と「よもすがら」の混在するはずの世界にいるのだから、その両方を自在に使い分けているはずなのに、「しゅうや」しか意識になく、「よもすがら」にいまさら気づくなんてねぇ。
「よもすがら」は、当分、私のことをすねて許してくれないだろうけれど、少しずつ、暗いところから、「しゅうや」と同じあかるいところへお誘い申し上げ、並んでいただくことにしよう。
そうしたら、「しゅうや」のうしろに「よもすがら」がしっかりと存在する深みのある「終夜眠らず独房の内」を詠えるようになるだろう。
そしてさらには、「よもすがら」の代表として「夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり」 俊恵法師(85番)も、柔らかに詠えるようになるかもしれないなぁ。
さぁ、懐かしい佐藤鷺照先生の「母」松口月城作を聞きなおさなくちゃ。