風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

吟法は、変えてはならぬ

2017年04月02日 | 詩吟
吟法(譜)は、変えてはいけません。関吟の流統としての作法、決まり事、法律だからです。

しかし、それ以外の部分では、それぞれの個性や、情緒の表し方、感性、詩のとらえかたにより、変えても良いし、変わるものです。

その人らしさを表現する時、もちろん吟法にも、その人らしい個性が出てくるものですが、それ以上に、吟法以外の部分で、自分を表現することができます。


考えると、たった、四行の中にある吟法を除いた部分は、すくないかというと、意外にたくさんある。
たくさんの情報量が必要と言った方が良いのだろう。

吟法にのみ、注意が行ってしまう初心者の頃は、的確に音を捕えたら、それで良しとなってしまうけれど、このことに気が付いてしまうと、自分を表現するうえで、とてつもないチャンスが隠れていることがわかってくる。


たった四行されど、四行。28文字の漢字の持つそれぞれの意味の膨大さに、ぼうぜんとして、今まで何を表現しようとしてきたのか、考えてしまう。


たまたま、他流の「吟道奥義抄」をさる方からいただいて、読み始めると、さりげない短い言葉で、奥の深いことがらに言及された部分があって、胸がざわついて、居住まいを正しているところです。

これは、しっかり落ち着いて読まねば。

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