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風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

台風一過

2016年08月23日 | 徒然に日々のことを
昨日は、首都圏上空を台風9号が通過、一日台風情報で、テレビは点けっぱなしでした。
明けて、今朝は、朝からセミが元気に暑い日が明けたと鳴いています。

我が家付近は、台風という感覚はなくちょっと激しい雨と風も強いなという感じでした。
それでも、台風銀座に生まれ育った夫は、予防に余念がなく、禁足令を発して、私の外出を阻んだ。

台風の浮ウを身に染みて知っている人たちは、長年の経験で、無駄に外に出ず、安全の確保に余念がなかったのだなぁと思う。


余り、人様のことをあしざまに言う人ではないが、台風のために起こった事故は、防げたものをと残念に思う気持ちが強いらしく、テレビに向かって、「馬鹿だなぁ」といつも声が高くなる。

そして、一日が終わり、これだったら、出かけても大丈夫だったのにと言うと、そうだねとは決して言わない。

経験値とは、奥深いものがあって、台風に免疫のない私は、ちょっと風が吹くだけと思ってしまう。
だから、この悪天候の中を出かけていった人を、「よくもまぁ!」と褒める。
それは、何も起こらなかったから。何かあったら、そうはいかない。
よのなか、こんなことがいっぱいあります。

すべて、自己責任で、物事を決めて、他人のせいにせず、良し悪しを論じてはいけない。

私の浅はかな考えだと、台風のニュースを見ながら、いつも夫に反論されてしまう。
絶対に危険を冒さないということは、不便な田舎では、大前提です。
ほんのちょっとした事故でも、処理が間に合わなくて、おおごとに発展していくことがある。

誰も、「これだったら出かけても大丈夫だった」とは決して口にしない。
「みんな無事でよかった。」と言いあう。
決してリスクを犯さないという生活態度は、ここから生まれたのだ。

田舎にいた義母は、天気図を読み、気圧の数字を日頃の会話の中で口にする。
そして、道筋を予測し、台風対策に余念がなかったという。
それが、長年、体で覚えたことと新聞、ラジオの情報とで、外れることがなかった。

今は、首都圏に住むようになった義母は、台風のことをすっかり忘れ、天気図を確認することもなくなったという。
平和で、いいのだけれどねぇと、義妹は言う。

台風のニュースを見るたびに、思うこのこと。


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