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風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

コンクール顛末

2016年07月03日 | 詩吟
毎年この時期に行われる詩吟のコンクールは、とても楽しみにしています。

それは、辰巳快水先生とお目にかかって、纔かでも言葉が交わせることです。
コンクール結果よりも、そのことがうれしい。

さて、夢組から今年は二人が、参加しました。私は、今年も、連絡係と言う軽い私に似合った仕事を引き受けつつ、会員さんが出場するからその付き添いと言うのを名目に、この日は、会場に来ます。

出場者の面々は、会場の重責を背負いながらのコンクール出場です。
さっき、汗をふきふき、前を通ったかと思うと、ドアの外の受付席にいる私たちに、その人の吟声が聞こえてくる。
そして、吟詠が終わったかと思う間もなく、またまた、急ぎ足で通り過ぎる。

忙しすぎるコンクール出場だ。

詩吟の実力と実績のある人は、実務に関しても着実に仕事をこなして、目いっぱい働いている。


東京芦孝会から出場した方たちも、そのように忙しく立ち働きながら、飛び切りの仕事をこなした上に、飛び切りの成績を上げて、終了しました。


今日まで、コンクール出場者は、仕事をしないで、コンクールに専念できないものなのかと、思っていましたが、人手のない予選会では、これが当たり前で、だからこそ、心が鍛えられるものなのだと、認識を新たにしました。


今年は特に、吟力向上が見られて、会場の外で、待機して、作業の合間に聞こえてくる吟声もふと耳を止めて聞きたくなることが、何度かありました。

吟力向上はもちろんですが、役員さんたちの仕事が慣れて能率的になったことの相乗効果なのかとも思いました。



懇親会の席で、今年は特に、粒ぞろいで、規定の予選通過者の枠を超えて、大阪本戦に出場できることになりましたと、発表がありました。




入選はしませんでしたが、よく頑張りましたとおほめ頂いたことを聞いたのを口実にさっそく辰巳快水先生のお席へ彼女と二人で、伺いました。
去年の彼女のことも覚えていてくださって、去年と違った吟詠だったことも指摘されました。

今年の彼女の方針は、10本で行くと決めました。
それには、いろいろと訳があるのですが、ここでは割愛。

快水先生のご指導は、「あくまで、詩吟は、地声でおこなうこと。あなたなら、9本は出せる。そこで、八の高さはファルセットで許されます。上手に地声からファルセットに、ファルセットから地声にとの転換を学びなさい。そのためには五の高さからの声の準備をなさい」とのことでした。


彼女は、指摘されたことの理解は飛び切り早く、話を聞きながら、すでに、どのように練習を展開していくか、考え始めたのでは。
次回の練習で、声を出しながら、研究いたしましょう。


彼女くらいになると、問題点を指摘されても、その大事なところを受け取って、改善点を見つけることができるから、安心。


ゆっくり一年かけて、もっともっと、本来の彼女の声を引っ張りだして、伸ばす練習を共に考えながら、進めていくことになります。

                      (7月5日加筆 削除)

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