東日本大震災 現地復興支援センター

・・・真宗大谷派(東本願寺)の東日本大震災による被災地での支援・復興活動ブログ・・・

2016年2月4~6日 名古屋教区災害ネットワーク研修会/福島・岩手・宮城県【研修・活動】

2016-02-10 15:22:02 | 活動日記

今回、名古屋教区の災害ネットワーク研修会は第2回目となり、名古屋教区・名古屋別院宗祖親鸞聖人750回御遠忌事業として実施されました。

今回は、参加者・名古屋教務所員・名古屋別院職員も含め37名の参加があり、移動は大型バスでした。

4日の午前10時に東北別院に集合され、開会式後、原町別院(南相馬市)へ移動しました。
昼食は、原町別院到着後、購入したサンドイッチと前日入りしたスタッフが事前に調理したポトフを別院境内で温めて、天気のよい境内でいただきました。

原町別院・現地災害救援本部福島事務所では、木ノ下秀俊嘱託から震災当時、現在の福島県の状況などについてお話をいただき、その後は南相馬市小高地区を視察しました。

そして視察後、仙台に戻り、東北別院に宿泊されました。

5日は朝7時に別院を出発。
途中、南三陸町の防災庁舎跡を視察し、海沿いの道を北上し陸前高田市に向かいました。

陸前高田市ではまず正徳寺に行き、昼食の準備を行いました。
スタッフが事前にカットしておいた野菜やお肉で豚汁を作り、参加者一人ずつ災害救援用包装食(ハイゼックス)のポリエチレン袋にお米と水を入れ、口を輪ゴムで閉じ、それを沸騰した鍋に入れて炊飯しました。

その間、正徳寺坊守さんからお寺を避難所として開放し、門徒の有無を問わず被災された方を受け入れ、最大150名の方々と5ヵ月近く一緒に生活をされた時のお話をいただきました。
お話の後、坊守さんと一緒にハイゼックスで炊いたご飯と豚汁を食べました。
ご飯は水の量が若干多いものもあり、ちょうどいい炊き具合のものからやわらかめのものまでありましたが、美味しく炊き上がっており、このようなご飯の炊き方があることを教えていただきました。

正徳寺での昼食後、同市の本稱寺仮本堂へ移動、参拝し、佐々木住職さんからご挨拶をいただきました。
仮本堂隣の本堂・庫裡建設予定地は、既に整地が進んでおり、今年5月頃から本堂・庫裡の建設が始まるとお聞きしました。

本稱寺の参拝後、東北自動車道をとおり仙台に戻りました。
今回の研修会は1泊2日であり、仙台に到着後、新幹線などで3分の1ほどの方がお帰りになりました。
残った方々は有志での活動として、翌日、相馬市にある大野台第7仮設での炊出し等を行うため、もう一泊なさられ、夜に炊出しの準備を行いました。

6日は名古屋教務所の車、レンタカーに分乗し、朝8時30分に別院を出発し、途中、名取市閖上地区を視察し、大野台第7仮設に向かいました。

仮設に到着した時は、既に今回の活動を心待ちにされた方々が待っており、早速、腕輪念珠作りと呈茶などを開始し、炊出しの準備を行いました。
今回の炊出しメニューは、伊勢うどん、おいなりさん、名宝ハム、漬け物でした。

伊勢うどん、おいなりさんとも、皆さん美味しいと喜んで食べていただき、中部の味を堪能されたようでした。

1泊2日の参加者の方もいらっしゃいましたが、2泊3日、大変移動距離も長くお疲れの方もあったかもしれませんが、とても充実した研修・活動でした。

                         

【参考】
災害救援用包装食(ハイゼックス)について
http://www.nagano.jrc.or.jp/(03)NoticeBoard/(02)BranchNews/(07)Food%20Volunteers/H200401_takidasi_.pdf


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