日本教育を受けてきた人たちの問題点。
なにが起こっているかを見極めずに、素晴らしい理念を引っ張ってきて解決案にすること。
自民党―文部科学省が出してきた、教育基本法改正案が、それじゃないんですか。理念を変え、文科省の権限を強めればいいということですから。
江戸時代末期みたい。
農民たちの間では飢饉や逃散が起こっているのに、江戸城内で
「忠孝がすたれたからだ」
「農民は分をわきまえ、家業にはげむこと」
と武士たちが議論しているようなもの。
教育の場合、問題が山積になるのは、ちゃんと具体的な理由があります。
・学校設置の自由がない
・教育内容まで官庁が指揮している
・参政権にあたるものが教育に存在しない
・学校が、官庁型の組織で運営されている。
・教師、生徒、親が、長らく無権利状態に置かれている。
などなど、他にもたくさん原因があります。
今度の教育基本法改正案は、これらの問題にまったく触れていません。
(転載歓迎 古山明男)
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