教育基本法を改正する案が国会に出てきた。読んでみて第一感
「お説教で教育がよくなるのかなあ」
法律が、こんなに価値観に立ち入り、精神論を振り回すものじゃないですよ。
精神論に実効はないし、悪用したらいくらでも学校や先生を法律でひっかけることができます。
精神論がはびこるところって、かならず、システムが悪いんです。組織が硬直してしていると、精神論ばかり出てくる。
じっさい、日本の学校システムは、文部科学大臣からヒラの教員まで上からの任命制。職務と慣習と前例にがんじがらめで、実情に対応できなくなっている。江戸幕府やソ連と同じ症状。
原因は、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」(1956)なんだけど、これは文科省のあり方そのものを作っている法律なんです。だから、文科省が進める改革では、絶対に疑われない。
「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」をそのままにして、教育基本法をいじろうとするなんて、私には信じられない。
今の教育問題は、理念問題じゃなくて、学校システムの問題だと思うんだけど。
(転載歓迎 古山明男)
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