教育基本法ね

教育基本法をさまざまな角度から視る

政治からの解放

2006年05月29日 | 教育と政治

 新聞報道によれば、教育基本法改正案は、継続審議になるようだ。秋の臨時国会で継続するのだろうか。

 そんなにあわてて決めないで、
2~3年かけて、日本中が教育基本法の議論で盛り上がるとよい。今は、愛国心ばかりが話題になるが、だんだんと制度の不備が話題になるだろう。

 政党だけの議論で決まるのはよくない。教育基本法に関する多くの議論が政治的なテーマを巡っている。

 右派は、教育基本法改正を憲法改正への手段と捉えている。「教育基本法はアメリカの押し付け」と言う。
 しかし、教育基本法は日本側の発案であり、アメリカの関与は小さい。教育基本法に盛られた民主主義や平和の理念は、あたりまえの理念であって、それで日本人が軟弱になるなんてとんでもない。

 左派は、教育基本法を憲法と平和主義を守る防波堤と考えている。教育基本法を変えたら、日本が軍国主義の国になるようなことを言う。戦前とは、政治原理も政体も違うのだから、そんなのおおげさだ。

 どちらも、教育の論理からの発想ではない。そんな次元から教育基本法を見ているから、教育を見失うのだと思う。

 教育は、学問、技術、スポーツ、道徳などでできている。政党や官庁が内容にまで介入すると、社会主義国が犯した過ちと同じ過ちを犯す。
 大事なのは、教育を政党と官庁から独立させるために立法することだと思う。現行法にその萌芽はあるから、もっと発展させるべきだ。
(転載歓迎 古山明男)


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