教育基本法ね

教育基本法をさまざまな角度から視る

欧米に不登校がない理由

2006年06月07日 | 何が「不当な支配」か

 不登校は、外国じゃどうなっているのだ。
 それを調べだしたら、びっくり。

 欧米に不登校問題はない。少なくとも、社会問題になるほどではない。

 理由は単純なんです。
 欧米では、教育に問題があると、新しい教育ができてくるから。問題が小さいうちに問題になるので、とことん追い詰められる人が現れない。

 日本だと、学校は硬直したお役所仕事になっています。学校と子供が合わない現象が、一方的に、学校に適応できない子供の側の問題になってしまった。

 教育が、お役所仕事になっているためなんです。
 社会主義国並みです。これは、ほんとに誇張じゃないんです。教育だけ、他の分野と違う構造になっているんです。

 このポイントになるのが、教育基本法の第10条です。
 いまの条文は、教育行政は条件整備に徹しろ、つまり教育の内容や運営にまで口をつけるな、となっています。あまり守られていないけど、歯止めはある。
 改正案では、お役所仕事を正当化する条文になっています。この改正をやると、もっと教育問題をこじらせるでしょうね。
(転載歓迎 古山明男)


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3 コメント

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欧米に不登校がない理由を読んで (匿名)
2006-06-24 10:25:42
私は欧米に不登校が無い理由については教育権の考え方だと思います。欧米には親に教育権があり国もそれを侵害しないように支援しています。ですからホームスクールやっても構わないのです。きちんと行政からも資金や物品が出るようですね。日本は長年教育権について議論してこずそうしている間にどんどん曖昧になってしまったのではないでしょうか。ですから学校に行くのは当たり前というふうになってしまったのだと思います。今教育権のあり方を国民に言っても考えたことが無い、わからない人が多いのではないでしょうか。私の教育権についての見解は国、親両方に教育権があると考えます。ですから国は学校設置義務や就学援助を行うのであります。親は子どもが教育を受けれるよう支援をしなければならないのだと考えます。そして子どもは学校に行くか家庭で親が育てるかを選べる権利をもつ。これが教育を受ける権利というものだと思います。

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Unknown (トム)
2008-12-21 11:59:55
あのー
アメリカの不登校率は日本より高いのですが・・

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Unknown (古山)
2008-12-21 15:25:57
トムさん。アメリカの"不登校"のほとんどはホームスクールをしている人たちです。合法的に教育を受けている立場です。日本の不登校は、教育の道がなくなってしまった人たちです。
私は不登校を「義務教育不履行」の意味で使っています。その点がわかりにくいままで、申し訳ありませんでした。
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