いろんな教育改革で、いつも不思議に思うことがあります。
「教育に問題があるからなんとかしよう」ということになって、委員を集めるとき、各界の成功者ばかり集めるんです。教育に問題がなかった人たちなんです。少なくとも、自力でなんとかできた人たちなんです。
その会合では、
「集中力です」
「奉仕の心です」
というような、ただただ当たり前の抽象論がでてきて、それが教育改革の切り札みたいになってしまいます。
もしも、工場のラインに問題があれば、現場の職工さんや、技師さんにとことん話をきくものです。
航空機事故や鉄道事故なら、とことん現場検証をやります。
問題を解決したいなら、その問題と格闘している人、その問題で困り切っている人たちを半分くらいは入れないと、何がどうなっているかすら発見できないと思うんですが。
こんどの教育基本法改正案も、成功者たちで作っています。
今だったら、不登校の子どもたちのために尽力している人たちにガンガン言わせるといいです。教育問題がなんであるか、実際に見ている人たちです。
(転載歓迎 古山明男)
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