4月18日

今日から、新しい作品の稽古が始まった。
いくらキャリアを積んだって、役作りは必ずゼロからだ。
登山口に差し掛かった心持。あの高い山をえっちらおっちら登るのか。と、頂上にたどり着いたら総会だろうな。
いつも、この二つの気持ちが交錯する。

四月十七日

この五日間、若手の稽古をやっていた。脚本の読み方、役の作り方、それに基づく演技の作り方、プロとしての在り方。
公演をするわけではないので、見栄えをよくするような細かい具体的な演出はしなかった。
つまり、理論だけでドラマを作っていった。
そして、納得できる舞台を作った。
基本的な力をもっているとはいえ、ボクの話を聞くだけでドラマが作れる今年の若手は期待できる。

四月十五日

今日は、横浜のみなとみらいに大道芸フェスティバルを見に行った。
色々なタイプのバフォーマンズが見られて楽しくなった。
やっぱり、人の作品を見るのはいいな。
公演や〆切の直前や最中以外は、一週間に一回か二回は、舞台やライブや寄席に行く。
行けば、必ず、アイディアをもらえる。
作品が良くも悪くも。

四月十四日

古いパソコンの速度がやたらに遅くなり、不安定なので、新しいパソコンを購入して、仕事の能率を上げようとしている。
もしもの場合のハードディスク代わりにもなると思って。
しかし、パソコンが変われば入力方法なども変わるので、いろいろな場面で時間を食う。
そんな時に限って、〆切が迫る。
今朝もてんやわんやで、脚本を上げて、ほかのカンパニーへ送ることに。

四月十二日

今、若手の稽古をしている。
俳優は膨大な量の仕事をしなければならない。
普通でも二年はかかるだろうことを五日間で教え込む。