Little by Little

慌てず騒がず

10月30日

2021年10月31日 | 日記

俳優は、それぞれ自分のスタイルを持っている。そのスタイルの成功体験を覚えている。演出家が方向を指示しても、公演になると、自分のやり方を。

その昔、イギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの芸術監督の演出下で俳優をした時のこと。出演者は名だたる人々。稽古中は、演出家のイメージ通りやろうという意識は確かにあった。ところが、演出家が母国へ旅立つと、各々のスタイルに戻った。テンポの悪い作品になっていった。

ウチの芝居にもいる。お客様がいると稽古で積み上げてきたことをほっぽって、ウケ狙いの演技や幼稚な演技に戻って…。かえって、ウケずドラマの流れを悪くするばかり。レベルの低い俳優たち。