【内容がいい】
とにかく内容がいい。公式戦でもこれだけしっかりと勝てる試合はそうそうなかっただろう。渡辺俊介、今江、サブロー、どれをとっても思い通りでしょう。
http://www.nikkansports.com/ns/baseball/professional/score/2005/200510230mt.html
【ポイントは初回】
昨日の試合は初回の今岡悪送球で事実上決した。勢いにノリノリのマリーンズに対して、いまいち流れのよくないタイガースは先取点はやってはいけなかったし、それも初戦の今江のHRのような形ならまだしも、ぜんぜん当たっていない今岡のエラーで点を与えるというのはチームにとって最悪の流れだ。マリーンズにとっては普段やらないバント攻撃で点を獲りにいって、ダメかな、と思ったところでのラッキーな得点。いい形で試合に入れたことだろう。今江の記録もそういうノリに乗っかった部分もある(ただ、バットスイングを見ていると、ヘッドが遅れてまわってくるからしっかりボールを見て捉えられるだろうし、その後のフォロースルーも大きい。技術的にも綺麗なスイングだ)。
【2試合とも】
2試合とも、序盤は接戦、中盤に相手投手のほころびから畳み掛けてビッグイニング、という試合展開。序盤きっちりと競ることができる、というのはやはり両チームの力の高さだ。どうやったって試合を続けているマリーンズのほうが試合勘は残っているに違いないのだが、それでも初戦の井川、昨日の安藤と、悪いながらも最低限のところで試合を序盤堪えていた。だが残念なことに清水、渡辺俊のデキがよかったために、打線の援護がなく、疲れの見えてくる中盤に勢いのついた状態のマリーンズ打線をとめきれなくなって崩壊、という図式は一緒なのだ。
【王道野球】
ただ、シリーズがこのまま終わるとも言い切れない。レギュラーシーズンでも4連勝ってそうそうないものだし、そもそもスコア差ほどチームの実力に差があるわけではない。いま一矢報いるためにタイガースに必要なことは「王道野球」の放棄ではないだろうか。タイガースの野球は綺麗だ。先発投手は6回まで試合を作り、あとはパターンどおりの継投。打線も1人が出塁したら、それを糸口に連打で攻撃をつなげていく。俊足のリードオフマン、勝負強いクリーンアップ、クセのある下位打線。まさに野球の王道を行くチーム構成だ。ただ、この2戦、完全にそれが裏目に出ている感がある。パターンが決まっている、ということは戦いの幅は決して広くはない、ということだ。金本、今岡が抑えられてしまっては得点力は半減どころか相当落ちてしまう。唯一当たっている矢野の打順変更など、何らかのテコ入れをしないと短期決戦は終わってしまう。シーズンに必要なのは我慢だが、シリーズは我慢している暇などない。投手陣においても、両試合とも5、6回に先発がつかまっているわけだから、甲子園では打順を巡っての交代も出てくるだろうが、そのとき、たとえ同点でも6回からJFK投入、というぐらいの攻撃的な戦術が必要になってくるのではないだろうか。1勝でもすれば、タイガースのリズムも戻る。そうすればまたいつもの王道野球も機能するようになるはずだ。そのための1勝は、形振り構わず獲りにいかなければいけないだろう。
【それにしても】
ファンの愚行は目に余る。メガホンなどを投げ入れた人は二度と球場に足を向けるなと思っているのはいつものことだが、2日連続で逮捕者なんてバカにもほどがある。警官ともみ合って逮捕になった輩はもともとマリーンズファンとタイガースファンが交流しているところに腹を立てたところが発端のようだが、ふざけた話だ。昨年から叫ばれているプロ野球界の改革だが、ファンの側にも相当の改革が必要になることだろう。野球をリスペクトしない人間が野球を壊すことだけは絶対に許してはならない。
とにかく内容がいい。公式戦でもこれだけしっかりと勝てる試合はそうそうなかっただろう。渡辺俊介、今江、サブロー、どれをとっても思い通りでしょう。
http://www.nikkansports.com/ns/baseball/professional/score/2005/200510230mt.html
【ポイントは初回】
昨日の試合は初回の今岡悪送球で事実上決した。勢いにノリノリのマリーンズに対して、いまいち流れのよくないタイガースは先取点はやってはいけなかったし、それも初戦の今江のHRのような形ならまだしも、ぜんぜん当たっていない今岡のエラーで点を与えるというのはチームにとって最悪の流れだ。マリーンズにとっては普段やらないバント攻撃で点を獲りにいって、ダメかな、と思ったところでのラッキーな得点。いい形で試合に入れたことだろう。今江の記録もそういうノリに乗っかった部分もある(ただ、バットスイングを見ていると、ヘッドが遅れてまわってくるからしっかりボールを見て捉えられるだろうし、その後のフォロースルーも大きい。技術的にも綺麗なスイングだ)。
【2試合とも】
2試合とも、序盤は接戦、中盤に相手投手のほころびから畳み掛けてビッグイニング、という試合展開。序盤きっちりと競ることができる、というのはやはり両チームの力の高さだ。どうやったって試合を続けているマリーンズのほうが試合勘は残っているに違いないのだが、それでも初戦の井川、昨日の安藤と、悪いながらも最低限のところで試合を序盤堪えていた。だが残念なことに清水、渡辺俊のデキがよかったために、打線の援護がなく、疲れの見えてくる中盤に勢いのついた状態のマリーンズ打線をとめきれなくなって崩壊、という図式は一緒なのだ。
【王道野球】
ただ、シリーズがこのまま終わるとも言い切れない。レギュラーシーズンでも4連勝ってそうそうないものだし、そもそもスコア差ほどチームの実力に差があるわけではない。いま一矢報いるためにタイガースに必要なことは「王道野球」の放棄ではないだろうか。タイガースの野球は綺麗だ。先発投手は6回まで試合を作り、あとはパターンどおりの継投。打線も1人が出塁したら、それを糸口に連打で攻撃をつなげていく。俊足のリードオフマン、勝負強いクリーンアップ、クセのある下位打線。まさに野球の王道を行くチーム構成だ。ただ、この2戦、完全にそれが裏目に出ている感がある。パターンが決まっている、ということは戦いの幅は決して広くはない、ということだ。金本、今岡が抑えられてしまっては得点力は半減どころか相当落ちてしまう。唯一当たっている矢野の打順変更など、何らかのテコ入れをしないと短期決戦は終わってしまう。シーズンに必要なのは我慢だが、シリーズは我慢している暇などない。投手陣においても、両試合とも5、6回に先発がつかまっているわけだから、甲子園では打順を巡っての交代も出てくるだろうが、そのとき、たとえ同点でも6回からJFK投入、というぐらいの攻撃的な戦術が必要になってくるのではないだろうか。1勝でもすれば、タイガースのリズムも戻る。そうすればまたいつもの王道野球も機能するようになるはずだ。そのための1勝は、形振り構わず獲りにいかなければいけないだろう。
【それにしても】
ファンの愚行は目に余る。メガホンなどを投げ入れた人は二度と球場に足を向けるなと思っているのはいつものことだが、2日連続で逮捕者なんてバカにもほどがある。警官ともみ合って逮捕になった輩はもともとマリーンズファンとタイガースファンが交流しているところに腹を立てたところが発端のようだが、ふざけた話だ。昨年から叫ばれているプロ野球界の改革だが、ファンの側にも相当の改革が必要になることだろう。野球をリスペクトしない人間が野球を壊すことだけは絶対に許してはならない。
私も2戦目のマリーンズ球場にいました。
タイガースファンなので、3塁の外野応援席だったのですが
あのニュースやメガホン投げ入れはホント嫌になりますね。
野次だって聞いてて気持ちいいもんじゃないし。
「なにやってるの~~」的な叱咤と野次は違いますし。
野球が大好きだしましてやひいきのチームが勝つとなお
うれしいのですが、負けたら負けたでモノや人に当たる
ことじゃないですよね。
同じタイガースファンとして恥ずかしい行為だと思います。「だから阪神ファンは…」って言われますし。