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骨董と偶像

好きなもの&気になるものリスト

他人の部屋まるのぞき『賃貸宇宙』

2005-12-14 21:53:50 | 
「覗く(のぞく)」という言葉は必ずしもいい言葉ではないが、人間だれにでも「のぞき趣味」というものはある。
ことわざにもあるではないか、「秋深しとなりは何をする人ぞ」。

都築響一の『賃貸宇宙』が文庫化。かんりにんは賃貸生活に5年前おさらばしたが(とはいえ、ローン生活に突入)、乱雑な部屋は読者にさまざまなイマジネーションを喚起することだろう。登場する住人はさすがハンパではない。これを見ると、部屋を片付けられない自分にも寛容になれてしまう。

そこに、全裸でよこたわっている住人(♀)も妄想を助長する。

オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 上オンライン書店ビーケーワン:賃貸宇宙 下

彼ら・彼女らは今もこの小宇宙で起居しているのだろうか。

『賃貸宇宙』 (上)

『賃貸宇宙 』(下)

間取りを散らした美麗函入りセットは限定版。

賃貸宇宙美麗函入りセット(2冊セット)

読者が夢中な少女マンガ BEST10

2005-11-04 21:35:16 | 
「oricon style」読者が夢中な少女マンガ BEST10

順位 タイトル       出版社
1  NANA         集英社
2  花より男子      集英社
3  ハチミツとクローバー 集英社
4  のだめカンタービレ  講談社
5  天使なんかじゃない  集英社
6  彼氏彼女の事情    白泉社
7  恋愛カタログ     集英社
8  ガラスの仮面     白泉社
9  フルーツバスケット  白泉社
10  ちびまる子ちゃん   集英社

オリコン

さすがに上位4位までと「ガラス」「ちびまる子」は知っているゼ。

『古本道場』

2005-10-22 13:07:08 | 
角田光代はなんとなく気になっている作家である。きちんと読んだのははじめてだが、やはり、TBS「情熱大陸」で輪島功一のジムに通ってボクシングに精を出しているシーンとか、近所のスーパーで買い物しているシーンとか、亡くなった両親の墓参りをしているシーンとかを観たせいかな。

古本道の師匠がくりだす、6つの指令。無事、古本道をきわめられるのか? 新直木賞作家による古本入門。ポプラ社のウェブマガジン『ポプラビーチ』連載に加筆訂正し、書き下ろしを加えて単行本化。
神保町値段、というのはやはり自分の足で歩いていても実感するし、本書でもそのように書かれている。
常々、かんりにんが必要としている図書が、ある地方(地元)で高かったりする体験をしていたので地元値段への考察も面白い。本書中の例では鎌倉と東京。

最終回に書き下ろしとして、古書センターを持ってきたきており、それまでに登場したゲストが集まるシーンは祝祭的で、「本がとりもつネットワーク」の構築を目にするようで感動的。これがあるから本としてのおさまり感が出たような気がする。
ただし、共著で師匠役の岡崎武志の担当部分がつまらないギャグ連発で、読んでてだんだん疲れてくる。途中からウンチクだけをひろって読んだ。
紙の本へのくるおしいまでの愛情がこめられた一冊。

古本道場
角田 光代著 / 岡崎 武志著
ポプラ社 (2005.4)


Amazonはこちら。
『古本道場』

『陰陽師』13巻は増刷を待て!?

2005-10-13 00:21:17 | 
岡野玲子『陰陽師』は全13巻をもって完結したが、実はまだ終わっていないのだそうだ。

ご本人いわく、最終巻の印刷に納得がいかない部分(朝日新聞10.12朝刊によれば、トーンが濃すぎるのだとか)があり、増刷で調整する意向を示している。
ということは、単行本を買うにあたって、初版と増刷であるいは差異が発生する可能性大。しかも作者の意向は増刷分のほうにより反映されるということに。

よく、電子機器などは初期ロットをはずせ、とは言うが・・・・・・


Amazon
『陰陽師』(13)


陰陽師 13
岡野 玲子著 / 夢枕 獏原作
白泉社 (2005.10)


野間文芸新人賞選考委員の「更迭」

2005-10-07 21:18:00 | 
村上春樹の『羊をめぐる冒険』など数々の刺激的な作品を世に送り出してきた野間文芸新人賞。その選考委員の突如交代が講談社側から通告された。今年の選考会の二ヶ月前という、通常のルールの一年前を大きくはみ出しての交代だ。
これには「作家さん」たちのほうも黙っていられず、信頼関係が壊されたと抗議。

しかしな。要するに出版社側がもう現行の選考委員に見切りをつけたってわけだよ。今世紀に入ってからの野間文芸新人賞の現状を見ると、

第0026回 平成16年度
中村航   ぐるぐるまわるすべり台 /文藝春秋
中村文則   遮光 /新潮社

第0025回 平成15年度
島本理生   リトル・バイ・リトル /講談社
星野智幸   ファンタジスタ /集英社

第0024回 平成14年度
佐川光晴   縮んだ愛 /講談社
若合春侑   海馬の助走 /中央公論新社

第0023回 平成13年度
堂垣園江   ベラクルス /講談社
清水博子   処方箋 /集英社

どれもパッとしないではないか。中身の良し悪しの問題ではない。時代の寵児というか、ブームを築くような時代性を身にまとっていないのだ。

一方、他の登竜門はどうか。
芥川賞は綿矢りさ『蹴りたい背中』、三島由紀夫賞は舞城王太郎『阿修羅ガール』、読売文学賞は小川洋子『博士の愛した数式』、泉鏡花文学賞は桐野夏生『グロテスク』、直木賞は京極夏彦『後巷説百物語』、江國香織『号泣する準備はできていた』、吉川英治文学新人賞は福井晴敏『終戦のローレライ』、本格ミステリ大賞は乙一『GOTH』、すばる文学賞は金原ひとみ『蛇にピアス』、そして今後の文学賞の主流となるかもしれない非・作家たちによる本屋さん大賞は、恩田陸『夜のピクニック』だ。

ざっと見ても、有望株、売れ筋、話題性はあきらかに野間文芸新人賞にはないように思われる。
文学賞の選考委員はもはやその権威を失っている。出版社が作家に求めるものは、説明不能な文学観ではなく、売れ筋を探し当てる鑑識眼なのだろう。

そういう意味じゃ、選考委員の「交代」じゃなくて「更迭」なんだよ。

<文学賞選考委員>笙野頼子さん、講談社の交代通告に異議

講談社関係文学賞選考委員

『文学賞メッタ斬り!』

「ベルばらKids」連載開始

2005-10-01 10:48:01 | 
朝日新聞誌上で、池田理代子の四コマ漫画『ベルばらKids』がスタート。Webでライブにニュースチェックをするのがほとんどになって来たところへ、ちょっと遅れてやって来る新聞はだいぶたそがれた存在になってしまったが、しばらくはちょっとだけ朝刊が届くのが楽しみになるかも。ただ、壮大な悲劇をクスッとわらいとばしてもいいのかな。いいんだろうな。

初回は「オスカル誕生」「アンドレの迷演奏」の二本だ。編集部による毎回の漫画の場面に関連するコラムもあり。泣き声が大きくて男の子では、とジャルジェ将軍にあまい期待を抱かせたエピソードは、父親から男子を望まれていた作者の体験。しかし、ただひとつ、違っていたのは・・・・・・

ベルばらKidsスタート

「ベルサイユのばら」関連書をAmazonでさがす。

楽天ブックスでコミックを検索する。

バガボンド、新章

2005-09-23 22:00:16 | 
もう、やっとか。前巻では次回がたしか2005年はじめに出るはずだったのが、半年以上ズレこみ。
ようやく、クソ面白くもない小次郎編(特に中盤から)が終わって、武蔵が再登場。待ちくたびれたよ、もう~

だいぶ間があいたので、柳生、宍戸梅軒との対峙あたりのやや成長した武蔵に較べると、やや違和感あり。大胤栄がいう「不細工な殺気」がまたもや出ているような印象を受ける。
加えて、本巻にはお通&城太郎&沢庵と、本位田又八と、朱実と、もう本筋以外に並行させているから、宝蔵院編や柳生編のような緊迫感も欠けている。やっぱり、小次郎編が長すぎて調子狂ちゃったんじゃないだろうか。

冒頭のシーンから、いったん10日前に話を戻しているが、さて、この10日、いったいいつまでかかることやら。

ついでにロゴがポップな感じに変わってしまったけど、いよいよバカボンと間違えやすくなってきた。まあ、成り行きからすると、武蔵の額の傷はこれで×になりそうだから、いいのか(笑)?
・・・と、もう一度、冒頭シーンを確認してみたが、な、ない!×になってない!
今回のは10日で完治しちゃったってことなのか?

Amazon
『バガボンド 』21巻

楽天ブックス
バガボンド(21)

冒険の七柱

2005-09-16 00:01:40 | 
『ロビンソン・クルーソー』、こどもの頃に読んだけど・・・実話を元にしていたんですか。

「ロビンソン・クルーソー」の家?日本人探検家が発見

冒険小説といえば、もう真っ先に浮かぶのが以下のリスト。やはり、児童書中心で選ぶのがお約束でしょう。

『ロビンソン・クルーソー』★★★
最初、ひとりきりのストーリーがほんとに読んでいるほうにも孤独感がつのる。オウムが登場し、フライデーが出てくるようになるとそんな気持ちもなくなってしまうのだけれど。

『怪盗ルパン』★★★
やっぱり最初に読んだ第一短編集と、南洋一郎訳の『魔女とルパン』(カリオストロ伯爵夫人)が基本だろう。

『宝島』★★★
アニメ『宝島』(ジョン・シルバーかっこいい!)に感動した口で、原作はそれにくらべて見劣りするかも。

『十五少年漂流記』★★★★
アレンジものはやたら女の子を登場させたがるが、あくまで十五少年が基本。アニメ『銀河漂流バイファム』などが派生。

『三銃士』★★★★
ダルタニヤンは永遠のヒーローだ。アニメ版でアラミスが女の子だったなんて設定は違反。

『冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間』★★★★★
これもアニメに感動。しかし原作もそれ以上に素晴しい。

『ドリトル先生航海記』★★★★
いちばん好きな話は旧約聖書をモチーフにした『ドリトル先生と秘密の湖』なんだけど・・・・・・キャラではポリネシアとチープサイドの鳥コンビがお気に入り。

むう。こうして見ると漂着・漂流モノが多い。冒険とはこれすなわち漂流か!?

のだめキャラしおり

2005-09-15 07:38:14 | 
CDブックと同じ、真澄ちゃん。ほんと、引き弱いわ、ワシ。
せめて別バージョンにしてくれたら・・・・・・

おっと、折込チラシによると10月発売の『キャラクターBook』にもキャラクターコレクションしおりがついているというではないか!(嫌な予感がする)
結果は、いずれこのBlog上で。

のだめカンタービレ 13
二ノ宮知子/著
講談社 (2005.9)
ISBN : 4063405605
価格 : \410




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「のだめカンタービレ」