白馬三山登山 当日 11

　一通り話しを承ったところで更に速度を上げた　段差の大きな所は転倒を恐れて慎重に通過するが他はストックを使ってバランスを取りながら大胆に高速で進む　追尾者は全く離れない　そこで、当たり前のエチケットとして　お先にどうぞ　と投げかけた　返事は、別に急いでないから　つまり、これだけの高速で歩きながらゆっくり歩いていると言いたいのか、歩いている目的はお前を戒めるためだ　ということのようだ(;^_^A
　高速歩行を継続して行くと沢の縁に腰掛けた年上の男性とその連れらしい女性が立っていた　休んでいるようだ　のんびりしてたら日が暮れるぞと心の中で言った　案の定、私の追尾者が彼らに話し掛ける
　構わず速度を維持して歩いた　追尾に気付くまでは日暮れまでの帰着は望めず夜間歩行になるか、だとしたら体力温存と安全優先で減速しようとか迷っていたが、追尾に気付いた前後で路端に設置された遭対協の表示により温泉小屋からの道程のうち半分を残していない事が分かっていた　迷うことなく明るいうちの帰着を目指して歩いた　
　なんと10分も経過すると再び彼の足音が迫ってきた(°°;) 　　無言で追尾してくる