岡山県立美術館で開催中の、「備前~土と炎から生まれる造形美~」を観て来ました。
予約制なのはは前回の高畑展と同様ですが、当日でもすぐできました。
備前焼は地元のもの、という認識で、焼き物の中ではひいきに見る気持ちはあるのですが、
展示会として並んだときに、自分にそれを楽しめる素養があるのかな?って、不安が。
つまんない、とか思っちゃったらどうしようかなって。
会場入ってすぐに、16C~17Cの桃山時代の古備前が並んでいます。
パンフレットに丸い敷物みたいなのがあり、何なのかなと思ってたのですが、
それはタイヤほど大きな円盤~陶板でした。ものすごく大きな土の塊。
そのボリュームを見たときに、あーもう、こういうものを作ろうって発想が自分にはかけらもないな、と。
それは、作陶した人の持つエネルギーなんですよね。
生きる力というか。そういう言い方しか浮かばないけれど。
そういう備前の土地力にまずやられました。
1メートルはありそうな大壺コーナー。こういうものが必要な時代ってどんなだろうって思う。
見るほどに、私はだめだわ、きっと暮らせなかったかも、というような気持ちがどんどん増し、
圧倒されていきました。
現代作家さんの部屋は、なんと写真全部OK!です。
そこに入ったときに、なんだか、なんというか、ほっとしました。
自分に沿う空気が共有できる、そんな作品が見えたからです。やっぱり私は現代にいきているんだわ。
付いていけないと思うことも多いけれど。ほんとよかった。
干支の置き物。手前に遅れてきたネコもいる。
鳥好きにはたまらない。すいません、作家さんのお名前控えておらず。
ひねりパンみたいな素材感がいい。
材質は同じだが材質の違いというような、多様な作品は見ごたえがありました。
兼重さん作 手のひらに載る茶入れ?でしたか。
これが一番欲しかったです。ってね、どこか外国の美術館に入ってるの。
コロナですっかり出不精になってましたが、行ってみてよかったです。