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At last, what is "recovery from Tohoku earthquake disaster " for Tokyo 2020 Olympic Bid?

2013-09-06 22:32:36 | 五輪招致ネタ
今回は昨日の続き(謎)。

一昨日、昨日アルゼンチンのブエノスアイレスで、2020年夏季五輪招致に参加してるイスタンブールとマドリード、そして東京が記者会見を行った。
三都市の記者会見では、それぞれの都市と国が抱えてる問題点について質問が飛んできた。
しかし、東京の記者会見では、竹田 恒和(Tsunekazu TAKEDA)招致委員会理事長が、福島第一原子力発電所で起きている高濃度の放射性汚染水漏れに関する質問にろくに答えられない、という醜態を晒してしまった。
この辺は以下参照(手抜き)。
・Covering radioactive water leak at Fukushima: negative campaign against Tokyo 2020's bid? Pt.3(2013年9月5日 flagburner's blog(仮))

その翌日(日本時間で今日未明)、猪瀬 直樹(Naoki INOSE)東京都知事は福島第一原子力発電所で(略)漏れについて妙なことを語っていた模様・・・。
・猪瀬知事 汚染水「風評取り除く」 2020五輪 東京招致(2013年9月6日 TOKYO Web)

猪瀬知事がこの状況で喋っちゃいけない気がするこの話。
以下、2013年9月6日分 TOKYO Web『猪瀬知事~』を全文(略

---- 以下引用 ----
【ブエノスアイレス=臼井 康兆】
二〇二〇年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会を前に、東京招致委員会は五日午後(日本時間六日午前)、招致演説に向けた最後の公式リハーサルに臨んだ。
終了後、招致委会長の猪瀬 直樹知事は記者団から出来栄えを問われ、「ほぼ完璧だと周囲から評価された。この勢いで本番に臨みたい」と語った。 
 リハーサルは七日の総会会場となる市内のホテルで、非公開で実施。
本番と同様にイスタンブール(トルコ)、東京、マドリード(スペイン)の順で進み、他都市の関係者はシャットアウトされた。

 一方、猪瀬知事は公式リハーサル終了後、招致への悪影響が懸念されている東京電力福島第一原発の汚染水問題について、記者団の質問に「誇大に、間違った形で伝えられている風評的なものを取り除く」と答え、火消しに回った。

 猪瀬知事は、汚染水対策に政府が約五百億円を投入し、対策も公表している点を強調。
「東京を支持する人、支持するかもしれない人にはきちっと伝えないと」などと、開催都市決定の投票権を持つIOC委員に理解を求める考えを示した。

 また「招致レースでマドリードがリード」との一部の見方について、「リードしているかどうか分かりません。手応えはある」と、東京開催への意気込みを示した。
---- 引用以上 ----

風評、か。
すでに風評済まされないレベルになりつつあるような・・・。

というか、「東京を支持する人、支持するかも~」って相当アレな発言だよな。
だって、東京を支持しない人達には伝えなくてもいい、って解釈できるし(謎)。
実際のプレゼン本番で、猪瀬知事が「風評的なもの」を取り除く気があるのかを疑わざるを得ない。

まぁ、猪瀬知事や招致委員会の方々的には、安倍 晋三(Shinzo ABE)日本国首相がなんとかしてくれる、という思い込みがあるんだろうね。
もっとも、安倍首相の説明は手遅れという説もあるけど・・・。
・汚染水懸念の払拭カギ=東京、固定票「30前後」か-20年五輪招致(2013年9月6日 時事ドットコム)

招致委員会側は、これまで集めた固定票の数に自信を示してるが、不安は拭えない模様。
以下、2013年9月6日分時事ドットコム『汚染水~』から後半部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
中国、韓国との関係は冷え込んでいるが、東アジアの票はある程度確保できる見通し。
委員の約半数を占める大票田の欧州も、次の24年夏季五輪招致との絡みから、欧州大陸での連続開催を避けたい国もあるため、切り崩せると踏み、固定票は「30票前後」あると、招致関係者はみている。

汚染水問題については、東京招致委員会の最初の記者会見で、竹田 恒和理事長が海外記者からの質問への対応を誤ったと指摘する声も上がっている。

投票前の招致プレゼンテーションでは、安倍 晋三首相が政府の的確な対応を訴え、不安を払拭(ふっしょく)できるか。
「汚染水問題いかんでは、東京が1回目の投票で落ちる可能性もある」と、悲観的な見方をする招致関係者もいる。
安倍首相の説明が遅きに失し、東京が多くの委員の信頼を失ったとする不安も消えていない。

1回目の投票権を持つ委員は97人。
まだ投票先を決めていない浮動票は少ないとみられる。
決選投票となった場合には、イスタンブール支持の票を取り込めるかが、勝負を分けそうだ。
---- 引用以上 ----

これまで日本政府が福島第一原発で(略)漏れについて放置してきたのは事実だけに、今更安倍首相が説明しても・・・と思ってるIOC委員はそれなりに出るだろうな(苦笑)。
というか、安倍首相が本番できちんと説明できるのかという根本的な疑問が出てくるわけだが・・・。


つか、一昨日の記者会見における竹田理事長の発言は、福島の人達の反発を招いてる模様。
・東京が安全ならいいのか 原発事故に苦しむ福島 (2013年9月6日 47news.jp)

以下、2013年9月6日分 47news.jp『東京が~』を全文(略

---- 以下引用 ----
2020年夏季五輪開催を目指す東京招致委員会の竹田 恒和理事長が、ブエノスアイレスで開いた記者会見で「福島とは離れている。東京は安全だ」と発言したことに、東京電力福島第1原発事故に苦しむ福島県民から「東京が安全ならいいのか」「差別的だ」と反発の声が出ている。

 竹田理事長は、4日の会見で原発事故について「東京は水、食物、空気についても非常に安全なレベル。全く懸念はない」「福島とは250キロ離れている」と述べた。

「『東京は安全』と強調するのは『福島の現状はひどい』と認めるということ」。
福島市から東京都練馬区に自主避難している主婦(37)は憤る。
---- 引用以上 ----

竹田理事長の例の発言は、今回の五輪招致活動において東京が抱えてた問題を如実に示してるんだろうな。
つまるところ、『何のために五輪を招致するのか』について招致委員会が明確にしなかったことだ。
日本国内向けにナショナリズム全開のメッセージを出した後「震災からの復興」を掲げ、日本国外には「都市」というわけのわからない理念を打ち出した所にそれが端的に表れてる。
その結果、"Why?" が何かについて IOC 委員に突っ込まれ最終盤になり「震災からの復興」を招致理念として前面に出そうとした矢先、福島第一原発で(略)漏れが痛い一撃となってしまった。

一昨日の記者会見における竹田理事長の醜態は、そうした問題点を放置した結果の一端でしかない。
しかし、今回の五輪招致活動における問題点を見事なまでに見せつけたのは否めない。
そして、47news.jp の記事における主婦(・・・)の発言は、今回の五輪招致活動が東京と福島 -- 正確には被災地の人達 -- の溝を埋めることなく行われてたことを裏付けた格好である。
一体どうしてこうなった・・・。


にしても。

ここまで醜態を晒しといて2020年夏季五輪開催地が東京になったら、色んな意味で救いようがないというか・・・。


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