flagburner's blog(仮)

マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

Tokyo's new national stadium plan:a complete fiasco (Jul 17, 2015)

2015-07-17 21:27:43 | 五輪招致ネタ
この所、世間で注目の話題となっていた国立競技場の建て替え工事に関する騒動に関し大きな動きがあった模様。
安倍 晋三(Shinzo ABE)日本国首相曰く、「これまでの建築計画を白紙に戻し再検討する」と・・・。
・安倍首相「新国立計画は白紙」=ラグビーW杯使用断念-アーチ見直し、20年春完成(2015年7月17日 時事ドットコム)

色んな意味でコメントに困るこの話。
とりあえず、2015年7月17日分時事ドットコム『安倍首相「新国立計画は白紙」~』を全文(略)

---- 以下引用 ----
安倍晋三首相は17日、2020年東京五輪・パラリンピックでメーン会場となる新国立競技場の建設計画について「白紙に戻し、ゼロベースで見直す」と述べ、巨大なアーチ構造を特徴とするデザインを含め、抜本的に見直す方針を表明した。
19年秋のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会までの完成を目指していたが、同大会での使用を断念。新たな整備計画を早急にまとめ、20年春の完成を目指す。

 安倍首相は見直しの理由について「コストが予定より大幅に膨らみ、国民、アスリートから大きな批判があった。このままではみんなに祝福される大会にすることは困難だと判断した」と説明。
「1カ月ほど前から計画を見直せないか検討してきた」と明らかにし、「間違いなく完成できると確信できたので(計画白紙化を)決断した」と強調した。


首相は17日、首相官邸で五輪組織委員会会長で日本ラグビー協会名誉会長も務める森 喜朗元首相と会談し、見直しへの協力を要請。
森氏は了承し、ラグビーW杯での使用を見送ることが決まった。
これを受け首相は下村 博文文部科学相、遠藤 利明五輪担当相に新たな計画づくりを指示した。

 政府は、英国の女性建築家ザハ・ハディド氏による2本の巨大な「キールアーチ」構造を特徴としたデザインを採用したが、建築技術上の難しさから総工費が14年の基本設計時を約900億円上回る2520億円に膨らむ要因となっていた。
政府は同デザインを白紙に戻して半年以内に国際コンペを行い、新たなデザインを決める。

 下村文科相は官邸で記者団に、「ハディド氏の案を見直しても大胆なコストダウンは難しかった」と語った。総工費の見通しに関しては「今後検討したい」と述べるにとどめた。

政府は、総工費の上限を含む整備計画を秋口までにまとめる方針だが、この日の首相らの説明では、その後の設計や施工の期間など具体的なスケジュールは示されなかった。
(2015/07/17-19:58)
---- 引用以上 ----

実は、1週間前に開かれた衆議院の特別委員会で、安倍首相は妙な発言をしていた。
・首相 新国立競技場のデザイン変更は困難(2015年7月10日 nhk.or.jp;元記事が削除されてたのでweb魚拓)

参考までに、2015年7月10日分nhk.or.jp『首相~』を全文(略)

---- 以下引用 ----
安倍総理大臣は衆議院の特別委員会で、国立競技場の改築費が大幅に膨らんだことに関連し、基本設計をし直すことになれば、東京オリンピック・パラリンピックなどに間に合わない可能性が高いとして、デザインの変更は困難だという認識を示しました。

この中で、安倍総理大臣は国立競技場の改築を巡って、1625億円とされていた費用が、その後、2520億円と大幅に膨らんだことに関連し、「民主党政権時代にイラク人の女性建築家のデザイン案が決まり、これでオリンピックを招致すると決まった。その後、検討を重ねていくなかで、確かに費用がかさみ、変えることが可能か、検討しているところだが、工期として可能かということも当然ある。私も率直に、『どうなんだ』ということも、繰り返し、事務方にも投げかけてきた」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「これから国際コンペをやり、新しいデザインを決めて基本設計を作っていくのでは時間的に間に合わない。2019年のラグビーワールドカップには間に合わないし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックも間に合わない可能性が高い」と述べ、デザインの変更は困難だという認識を示しました。
---- 引用以上 ----

この1週間前の発言と今日の発言の裏には、DPJのの間違った政策を修正した功績を強調したい安倍首相の意図があるのだろう。
この状況になるまでの3年弱の間にそれを放置してきたことは一切無視した上で・・・。

皮肉にも、その事情については2020年夏季五輪招致に関わった責任者の1人である森 喜朗(Yoshiro MORI)元首相が色々語っていた。
・森 喜朗元首相 「新国立競技場の経緯すべて語ろう」(2015年7月17日 sankei.com)

↑のインタビューで、森 元首相は各方面の人達に責任を転嫁する発言をしていた。
当然、その中には、安倍首相も・・・。
ちうわけで、2015年7月17日分 sankei.com『森 喜朗元首相』からその部分を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
 五輪招致では「立候補ファイル」というのをJOC(日本オリンピック委員会)と東京都がIOCに提出するんだけど、その中に新国立競技場の全貌が書かれていて、IOC委員の投票の決め手になっているわけです。

2013年9月のブエノスアイレスのIOC総会で日本に投票した委員は「日本はこんなすごいものを造るのか」となった。
それに安倍 晋三首相は「他のどんな競技場とも似ていない真新しいスタジアムから確かな財源措置に至るまで、その確実な実行が確証されている」と演説して大拍手だったわけよ。

 そういうわけで五輪によって新国立競技場はあんな風に変わっちゃったんだが、共同通信の「はじめにラグビーありき」というのは実に下品な推測というか、怒りを覚えるね。

それにもう1つ。2019年にはプレ五輪がある。
五輪と同じ競技場を使うわけです。
それまでに新国立競技場を完成させなければならない。

 それがなぜ「ラグビーW杯のために」となるのか。そんなこと言うならラグビーはWR(ワールドラグビー)と話をつけて日産スタジアム(横浜)に行くか、味の素スタジアム(調布)に行くかという話になる。
だからラグビーありきではないということはぜひ理解してほしいんです。
(以下略)
---- 引用以上 ----

森 元首相の発言は責任転嫁以外の何者でもないが、この事態を招いた安倍首相に責任があるのは確かだ。
その辺りを無視して、今回の判断を「英断」云々と言い張る人達は、大切な何かを忘れてるとしか言いようがない。
とんだ日本政府の大失敗なのにさ・・・。


つか、国立競技場の建て替えに関する騒動とは別に、2020年夏季五輪そのものへの批判は必要な気がする。
なんせ、この騒動のせいで、妙な方向に変更されてる2020年夏季五輪の開催計画というか2020年夏季五輪の開催自体の是非が無視される形になってるし(謎)。
本当に2020年夏季五輪は必要なのか?


っていうか、スポーツって何だろうね?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。