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マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

なんでも民間の知恵や人材って言えば解決するわけじゃないとはいえ(Nov 6, 2014)

2014-11-06 21:39:13 | 五輪招致ネタ
今回は割と久しぶりの2020年夏季五輪ネタ(謎)


先月末~今月1日のことになるが、舛添 要一(Yo-ichi MASUZOE)東京都知事が英国のロンドンを視察してた。
目的は、2020年夏季五輪に活かせる「何か」を探ることだったらしいが・・・。
・舛添都知事:民間人を積極活用 五輪準備巡り方針(2014年11月1日 毎日jp)
・計画に民間人を 舛添知事「五輪、このままでは大失敗」(2014年11月1日 mxtv.jp)

タイトルの時点で出オチな気がするこの話。
以下、2014年11月1日分毎日jp『舛添都知事~』を全文(略)

---- 以下引用 ----
【ロンドン 竹内 良和】
訪英中の舛添 要一・東京都知事は31日夕(日本時間1日未明)、滞在先のホテルで記者会見し、2020年東京五輪・パラリンピックについて「都職員の能力だけではできない。大失敗すると思う、今のままでやると」と述べ、開催準備に民間の人材を活用する方針を明らかにした。

舛添知事は、12年ロンドン五輪の競技施設などを視察した成果について、「会場計画を作る時には大会後のことをきちんと決めてやること。これがマイナスの遺産を残さないということだ。視察でこの点を再確認できた」と強調した。

 一方、20年大会に対しては、都民が利用する野球場を潰して五輪の競技施設を建設する計画があることや、葛西臨海公園(江戸川区)の隣接地に計画するカヌー・スラローム会場の大会後の利用計画が練られていないことなどを挙げ、不満をあらわに。
「役人は決められたことをきちんとやるのが優秀で、『五輪の競技施設を考えなさい』と言ったら設計することしか考えない」と批判した。

 また、来年2月までに国際オリンピック委員会(IOC)に提出する大会開催基本計画の策定について「組織委員会も、私のところも(現在進める)競技施設の見直しで精いっぱい。基本計画を立てる時は民間の知恵を入れないと失敗になる」と指摘。
「例えばディズニーランドを運営しているような能力ある人が入るかどうかで全然違う」とも語った。

舛添知事は一連の日程を終え、1日午後(日本時間同日夜)、帰国の途に就く。
---- 引用以上 ----

民間の人材や知恵を投入しても、失敗する時は失敗するんだけどさ・・・。

ってのはともかく。
舛添知事はこの発言について、今月4日に行われた記者会見でもう少し細かく述べてた模様。
・舛添知事定例記者会見s(2014年11月4日 metro.tokyo.jp)

参考までに、2014年11月4日分 metro.tokyo.jp『舛添知事~』からその一部を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
【記者】
時事通信の鈴木です。
よろしくお願いいたします。
幹事社から冒頭発言のありました先週の欧州訪問の件で2問質問させていただきます。
まず、東京五輪の会場計画に関して、民間の知恵を入れて最初からやり直すといった趣旨の発言をされておりますけれども、この発言の趣旨というのを改めてお伺いしたいということと、あと大会開催基本計画の提出まで時間が限られてますけれども、その中ではどういった形で民間から意見を聞いて計画に反映させるかと、その辺についての知事のお考えをお伺いしたいんですけれども。

【知事】
オリンピック会場計画については、この春に会場の見直しを表明して組織委員会、森会長とともに精力的に必要な見直しを行ってきました。
都庁の担当のオリンピック・パラリンピック局にしてもそのことで忙殺されておりますけれども、しかし、オリンピックが終わってどうするのですかということの議論がまだ十分にはなされておりません。
それで、ずっと前からこれはもっと官民を挙げて協力して大きなスキームを描かないといけないなということは感じていたのですけれども、要するに2012年のロンドン大会から2年経っていますね。
そしてまだまだ一生懸命、レガシーをどうするかということを議論している。

 ですから、例えば一番わかりやすい例でいうと、カヌー、スラロームの会場、我々は葛西臨海公園の隣でやるということなのですけれども、どうしても競技施設というのは、競技のことだけを考える。
しかしロンドンの場合は、その会場の6割方は、大会が終わった後に子供達が遊びに来たり、ロンドン市民がそこでカヌーを楽しんだりということをしっかり入れた上で、競技に使うのはたかだか4割なのです。
しかし、それをやったおかげで大会後も沢山のロンドン市民が訪れてカヌー教室をやったり、水遊びをやったりということでマイナスの遺産になっていない。

 ですから、そういう観点がきちんと入っていますかというと、それは今、要するに葛西臨海公園にあったものを隣の下水道局の敷地に移すということで精いっぱいでした。
そうすると、今のような発想は生まれていないから、カヌー人口は、全国でせいぜい300から400人しかいない、毎日1人使ってやっと365日埋まるという感じでしょう。
そうするとカヌー、スラローム会場をつくるときに隣にせっかく葛西臨海公園があるのですから、家族連れで遊びにきて、例えば、中学、高校のお兄ちゃん、お姉ちゃんはそこでカヌー教室をやる。その間もっと小さな小学校、幼稚園の子供達は臨海公園で遊ぶ。
皆が終わったら夕方、家族、バーベキューをそこでできますから、バーベキューしましょうというような形でセットでやると、皆さん来て、使えるようになる。
例えばこれが一番良い例ですね。

 それから、選手村も相当頑張って、今でも開発していました。
そうすると選手村。これは、今の予定では、民間業、特定の民間業者に委託してやらせることにはなっているのですが、丸投げしてどうぞと言って、その民間業者に能力がなかったらどうするのですか。
そこで、ポイントは、今のカヌー、スラローム会場の話で言ったように、全て終わった後のことをきちんと考えてやる。
特に、常設、恒常的なものは、そうすると何が必要かというと、江東区でやります、中央区でやります、何々区でやります。
そこの区民の皆さんが、ロンドンの例がそうなのですけれど、皆、その競技場に後利用に来てくれる。
例えば、ロンドンというのは、小中学校にプールがほとんどないので、水泳競技をやった場所に、子供たちがそこで泳ぎに来られるというのを最初から入れてやっているわけです。そうすると何日も待たないと使えないぐらいに盛況だと。

 自転車の会場もそうなので、マウンテンバイクというのはものすごく難しいですよね。
それを、終わった後、それほど難しくない、初心者ができるようなマウンテンバイク場もつくる形によって、自転車も、何日も待たないと自分の番が回ってこないぐらいに、非常に盛んに使われている。
だから水泳競技の時にそういう発想があるのですか、自転車についてはあるのですか、カヌーについてはあるのですかというと、これは今からの話なのですけれども、既存の施設を使う場合にはそのままで良いのですけれど、きちんと競技場の変更というのを、場所の変更が決まった今からつくりますという、そのつくる段階から大事なのは、地元の人たちがそこで楽しめる、地元の意見を絶対に聞かないと駄目だと。
それから、役人に商売をしろと言うと、そううまくできる訳ではないので、プロがちゃんとスポーツ施設も運営して儲かるようにするにはどうすれば良いか。
かなりの黒字をロンドンオリンピックは出していますから、そういうこともですね、年末、それから最終的には2月までには計画を出さないといけないのです。
だから、それは、大まかな計画なので、この会場をここにします、これはこれぐらいのところでやります、そこから、設計をする段階から、今のような地元の方々、民間の方々、その他いろいろな人たちの意見を入れて前に進めていかないといけない。

 それから、もう一つ大事なことは、我々はオリンピック・パラリンピックも大事ですけれど、これはあくまで一つのステップであって、長期的に東京を世界一にしようという都市づくりをやっているわけですから、そのためにこれを最大限活用する。
ロンドンの場合は、本当に廃棄物の処理場のように捨てられたような地域を、ある意味で完全に、皆オリンピックを契機に新しい町に開発している。
そういう観点から見ると、豊洲とか有明とか、埋め立て地を中心に今、選手村を中心にやろうとしていますね。
大会が終わりました。
選手村をマンションに変えます。
6000戸できます。
何万人かの人口の町ができます。
その町が活性化するのか、何か侘しい、さびれた町になるのか、それは活性化して新しい東京の顔になってもらわないといけないのですから、当たり前のことですけども、オリンピック・パラリンピックという仕事と、東京の街づくりということが完全にリンクしているかどうかということになると、建設局なり、都市整備局なり、交通局なり、オリンピック・パラリンピック局、都庁の中でももうちょっとしっかり。
それで、そこに一つのタウンができるのだったら、病院どうするのですかと、病院の話もしないといけない。
ショッピングセンターもどうするのですか。
それはやはり民間の知恵、地元の人たちの意見を早くから入れる形で、今から1年以内に大まかな建設計画つくった時に、それを入れておかないといけない。
2年後になって、一旦計画をやって、それを動かし始めたらもうどうしようもないですから。
2020年に、しまった、こんな街づくりをするのではなかったというふうになってはいけないということなので、競技施設の見直しも、大体終わりの段階ぐらいに達しているので、そろそろ、それと同時並行的に、今、私が言ったような観点でやらないといけない。
この会見でも何度も申し上げていますけれども、ある意味で誰もが描いていない大きなグランドデザインを、皆、自分の範囲のところはしっかりわかっているけれど、全体をどうするの。
それを今からやろうということで申し上げたので、鈴木さんの二つのご質問には大体お答えできたと思っております。
(以下略)
---- 引用以上 ----

五輪招致に関わった人達は、招致計画を作成した際に五輪開催「後」のことを考えてなかったんだろうけど・・・。
なんでもかんでも「民間の~」と言う舛添知事の感覚も、どこかズレてる感が否めない。
どうせなら、舛添知事は2020年に夏季五輪を東京で開催する必然性があるのかについて疑問を呈する勢いの発言をすれば良かったのに。
まぁ、立場上言えるわけないんだろうが。

・・・と、五輪開催計画の修正を求める舛添知事の姿勢は、競技団体からは歓迎されてない模様(以下の記事は少し古めだが)。
・五輪計画見直し「説明ない」…競技団体が不信感(2014年9月8日 yomiuri.co.jp)

参考までに、2014年9月8日 yomiuri.co.jp『五輪計画見直し~』から前半部分を(略)

---- 以下引用 ----
2020年東京五輪・パラリンピックを一心同体で勝ち取った東京都と競技団体との間にすきま風が吹いている。

 建設費の増大で競技会場の見直しを進める都に対し、「公約変更」への説明がないと競技団体が不信感を募らせているためだ。
開催決定から1年がたち、五輪準備が本格化する中で両者が関係修復できるのか、大会組織委の関係者らはやきもきしている。

◇ 

 「話が違う」。
国際オリンピック委員会(IOC)委員も務める国際カヌー連盟のホセ・ペルリナ・ロペス会長が8月22日、東京都港区のホテルで行われた都側との会議で訴えた。

 都側が示した変更案で、ボート競技とともにカヌー・スプリント競技を行う「海の森水上競技場」に盛り込まれていたカヌーの練習場が計画から削られるなどしたためだ。

 会議での「経費が莫大で都議会を通らない」といった都側の発言も競技団体軽視と受け取られ、「会場は険悪な空気に包まれた」(都関係者)という。結局、連盟側は変更案を了承しなかった。

 計画の見直しは、競技団体にとっては寝耳に水だった。
都は当初計画で、競技会場を「五輪の遺産」として残すため新設10会場などの整備費1538億円を見込んでおり、IOCもこの点を高く評価していた。
ところが、建設費高騰などでその額が2~3倍に膨れ上がる見通しとなり、舛添 要一知事が6月の都議会で一転して見直しを表明した。

 カヌーはスラローム競技会場も移転対象となった。
江戸川区の葛西臨海公園で予定されていたが、隣接地への移転が検討されている。
日本カヌー連盟の成田 昌憲専務理事は、都側から事前の説明はなかったとし、各国から「日本はうそつきだと批判された」と憤る。
(以下略)
---- 引用以上 ----

そもそも、開催計画を打ち出したのはどこの誰なのか・・・。
いずれにしろ、舛添知事は、色んな意味で五輪開催に関して解決困難な問題を無理矢理ケリをつけようとしてる感が否めない。

こうなったら、舛添知事は、2020年の夏季五輪を辞退するしか(略)


にしても。

この件に限らず、舛添知事に関して「反日」なんて言い張る人ってどういう神経をしてるんだろうか?


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