flagburner's blog(仮)

マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

日本の援助力を過大評価する土井 香苗氏

2008-07-27 20:16:31 | おかしな人たち
ちょっと前の話になるが、Human Rights Watch の日本駐在員こと土井 香苗氏が、日本の人権保護への取り組みについて『日本は、人権大国に』というコメントで苦言を呈していた。
・日本は、人権大国に(2008年6月12日 Human Rights Watch)

俺の感想としては、タイトルを『日本は、人権大国になれるか?』としたほうが適切だと思うが・・・。

ってのはともかく。
この中で土井氏は、過去における日本政府の人権問題への対応について述べている。
ついでに、日本人(なんじゃそりゃ)の人権問題への無関心さについても触れている。
ってか、日本人って誰ですか?


そして最後のほうで土井氏は、日本政府の(人権問題について)進むべき道について提言する。
以下、HRW の記事から、最後2段落を引用。
---- 以下引用 ----
(中略)
だが、日本政府は、長い間、世界各地で起きる人権問題に対し、非常に慎重な姿勢に終始してきた。
戦争で打撃を受けた経済から復興し、アジアの希望の星として国際経済に再登場する過程で、日本政府は、相手国に住む個々の人びとの福祉よりも、経済的利益に主眼を置く傾向にあった。
しかし、今や、日本は経済的に発展した。
日本人も、経済的に裕福な暮らしをすることだけでなく、外国に住む人びとも含む人間の福祉というものに価値を置くようになってきた。
また、日本が第二次世界大戦中に犯した残虐行為ゆえ、日本にはアジア近隣諸国の人権問題についてとやかく言う資格などないという人もいる。
確かに、日本は過去と真摯に向き合い、償わなくてはならない。
しかし、だからと言って、過去に恥ずべき人権侵害を犯したことが、今苦しんでいる人権侵害の被害者たちを見捨ててよいという理由にはなりえない。

日本は、今こそ、外交政策を変更し、世界で、人権の保護をより公に、より声高に求める国になるべきだ。
しかも、多くのアジア諸国そして一部のアフリカ諸国の最大援助国である日本は、格好の立場にある。
被援助国は、日本の発言を、特に重みをもって受け止める。
日本政府は、世界各国で苦しむ多くの人びとを助ける大きなレバレッジを潜在的に持っているのだ。
私たち日本人は、日本政府に対し、持てるレバレッジを人権のために使うよう要求してくべきだ。
そして、日本政府に、人権大国を目指して努力するよう求めようではないか。
---- 引用以上 ----

・・・土井氏は、日本人の価値観の変化について少し甘いのかもな。
じゃなくて。

土井氏は、日本政府が持つレバレッジってやつを過大評価してる感が否めないんだよな。
ってのも、日本政府は外交姿勢において依然対米追随の姿勢を崩してないわけで。
このような状況だと、日本政府が人権保護云々といっても、まともに取り合う国だって少くなるって。

それに、今後日本が世界における経済的地位(中長期的に予想すると尚更)の低下する可能性が高い以上、援助規模も縮小される可能性だってあるし。
そうすりゃ、日本政府が持つレバレッジだって目減りするばかりだと思うが・・・。

この辺りを踏まえて、土井氏が例の提言をしたのかいささか疑問に思うわ。


ってか、日本政府が今後人権保護を国外に訴えるなら、経済力に頼らない別のやり方が必要かと。
それがどのようなものかは、俺には見当もつかないが・・・(馬鹿)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。