僕という存在から見えた世界の風景とその導

世界が気まぐれに語りかけてくる言葉は儚くとも美しい・・・

【謎回廊】足元を照らすランプのように・・・

2006年05月06日 | 花時観察
【謎回廊】洋館を照らすランプのように・・・



夕方からの雨は激しい風と一緒に時折殴りつけるように降り続いている。でも何もない夜だ。何もないように感じる夜。でもザワザワしてる。本当はザワザワすることがあった。ただやり切れない不安交じりの夜。でもこれが毎日なんだろうと思う。何かあったのに何もなかったフリをして過ごしている。どうしたいわけじゃない。どうしようもなくただ時間が過ぎるのも仕方ないのでどうにかしようとしているこれまでと同じ、そう、いつもの夜なんだ。



照らす灯りは足元をほんのり指し示す



この身体が当たり前に動くことを、僕はいつも忘れてしまう。親指を骨折しちまう。小指も折っちまう。足の捻挫を重ねてしまう。肩を脱臼してしまう。爪を深爪してしまう。風邪をひいてしまう。口の中に口内炎ができる。鼻づまりになる。ニキビができる。あぁ僕はこんな風に身体を痛める度に、ほんの些細な事でも不便を感じて不機嫌になり泣きたくなりやり切れなくなり惨めになり、そうなる前の当たり前の身体に感謝するんだ。そして時が経ちまた忘れる。何をやっているんだろう?ホント何やってんだろうね、僕は。でもこんな僕だからごめんなさい。今のうちに言っておくよ。ありがとう。いつもこんな僕に付き合ってくれて。君を十分に休ませてあげたいとも思うけれどまだまだこんな日々が続いていくんだよ。続けなくちゃ駄目なんだよ。きっと。続けていきたいんだよ。ずっと。どうしようもない僕がここに居るのは・・・その答えを追いかけてみたいんだ。探してみたいんだ。みんなそうしているように。やり方や思いや形だったりその動機や求めるモノや大きさや方向や過程や・・・でもね、たぶん違うけど同じなんだ。なんだか途方もないことのようにも思えるし、シンプルすぎてつまらなくも思える。けれど僕はやめないと思う。今日みたいな夜に、僕はまたそう思っているから。

【アイフェイオン】花言葉・・・悲しい別れ 耐える愛

2006年05月06日 | 花時観察
【花にら(アイフェイオン)】花言葉:悲しい別れ 耐える愛



遠い日を思っていた 不安や焦りに似た胸詰まる中で
遠い君を思っていた 薄れる記憶でも確かに残る君の存在を

君と僕を繋ぐものは 言葉とは読めない記号の連なり
「久しぶり」「元気?」「何してる?」

会話のいらない二人の空間 そんな関係にも憧れたけれど
繋がる言葉が見つからず 取り繕った話に哀しく笑ってる

いつか 二人の関係が終わってしまうのなら
いっそ ここで終わりにしようと 何で思ったんだろう
望んでもいない言葉が どうしてあんな簡単に言えたんだろう
どうして 僕は君を好きになってしまったんだろう

あんなにも強く感じていた君の存在を 君の笑顔を 君の泣き顔を
君の声を 君の香りを 君のすべてを 夢のように思う日がまた続く

そして あの日から消えない不安や焦りは 夢のように思う事さえも
いつか忘れてしまう 僕の勝手な自己満足だったりするのだろうか?



本日の花:花にら【ゆり科はなにら属】



本日の花:花にら【ゆり科はなにら属】
・・・葉の形がニラに似ているところからこの名前がついたらしいです。