何でもないメールを打ってた時がありました。
何でもない電話をして、とりとめのない会話をしてしまう時がありました。
そんな日は決まって、ちょっと落ち込んでたりするんです。
ダメですね。人に何か頼ろうとしてしまう自分がいます。
その人は僕から見て、とても強い人に見えていたのでついつい甘えてしまう。
けれどその人だって、僕と同じように悩んで泣いて弱音を吐いてしまう時だってあるんです。
きっとその人にも、僕と同じように誰かを必要とする時があって、そしてそれは僕ではない誰かなんです。
僕はその人から何かを与えられていると感じているけれど、僕からは何もあげられないんだな・・・って気が付きました。
無力な自分というのを知ってから、僕はその人に甘える事をやめて、今度はその人に頼られるような存在になりたいと、変わろうと決めました。
その日から、時々こうして空に向かって交信しています。
「ハロー、僕は元気です。」
「ハロー、強くなることが僕の夢です。」
「ハロー、あの人のように、頼られるくらいに・・・。」
「ハロー、あの人を守りたいから・・・。」
「ハロー、強いってなんですか?」
「ハロー、弱音をはかない事?涙を見せない事?」
「ハロー、あの人の強さはそんなんじゃなかった・・・。」
「ハロー、僕はあの人の何を見ていたんだろう・・・?」
「ハロー・・・ ハロー・・・ ハロー・・・」
「・・・」
「・・・ハロー。私は、元気です。」