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シンガー・ソング・ライター田中正浩の素顔

原発避難者とともに

2015年06月14日 | 記事

6月14日(日)14:00から「ゆめハウス」にて開催された「原発避難者とともに ぶっちゃけ交流会」(主催:原発なくそう宇治の会)に参加しました。

福島県から京都府に避難された2人の女性から、避難を決意したいきさつや思いを話して頂きました。

思い出したくないことや、知られたくないこともあるにもかかわらず、詳しく報告して下さり、大変感銘を覚えました。



特に印象に残ったのは

  • 子どもを守るために離婚するなど、原発事故がなければ生じなかった事態に怒りを覚える。
  • 専門家が耳打ちしてくれたこととマスコミが言っていることに大きなギャップがある。何を信じていいのか分からない。
  • 福島に残っている人から自分達は白い目で見られる。福島には居づらい。

という思いを持っているという点でした。

こうしたテーマは金原ひとみの近著「持たざる者」でも取り上げられていました。文学作品としても優れていますが、ドキュメンタリー的な値打ちの高い、告発的な小説だと思います。この本に出て来た登場人物が、今目の前でしゃべっているような錯覚を覚えました。

同じ福島にいても、とらえ方には人によって大きな隔たりがあり、東日本と西日本でも格差があるのです。

(というより、西日本では今や「ほとんどの人が無関心」と言っても言い過ぎじゃない気がする。表面的には。)

政府は2017年3月までに「避難指示解除準備区域・居住制限区域」を解除しようとしています。ウクライナでは事故から28年たった今でも年間5mシーベルト以上の区域は「移住義務区域」となっているのに、日本では年間50mシーベルトまでの被曝を容認しようとしているのです。そして、原発事故は過去のものとなり、災害救助法の適用を打ち切ろうとしているのです。今、京都府内には600名程度の避難者がおられるそうですが、その方たちのせめてもの「仮住まい」をも奪おうとしているのです。

こうしたことにこれからも関心を持っていたいし、できるだけ支援していきたいと思っています。

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