Right and Wide

シンガー・ソング・ライター田中正浩の素顔

目指せ国会正門前!!

2015年08月31日 | 記事

2015年8月30日はこの国の民主主義にとって、これから訪れるであろう何回かの記念すべき日の1つになりました。

「戦争法案廃案!安倍政権退陣!8.30国会10万人 全国100万人大行動!」と銘打った取り組みに参加することができたのは、所用で会議を欠席したときに、たまたま他に立候補者がいなかったという幸運に恵まれてのことでした。

ともあれ、代表で僕が東京行きの切符を手にすることになり、30日の朝、京都駅新幹線ホームへ。
そこにいたのは美女と野獣ならぬ、「行動するシンガー」ことわれらが川口真由美さんと、その姿をカメラに収めるべく日本中つきまとう映画監督・港健二さんでした。

僕たちは奇遇にも同じ「のぞみ118号」に乗って東京に向かったのでした。

川口さんは日比谷公園西幸門脇かもめ広場の「沖縄・辺野古コーナー」で歌とスピーチを披露。
(以下、写真はクリックすると拡大します。)
  

一方、僕は国会に直行じゃなく、新宿駅西口での全労連の宣伝に参加。
   
数人の弁士が宣伝カーの上から次々演説する中、署名やシール投票などに取り組みました。
シール投票の担当は京都市教組出身のNさんだったので、横に立って一緒に投票を呼びかけました。

その後、急いで地下鉄で国会議事堂を目指しました。国会包囲行動本体は2時から4時ですが、SEALDsはその前後1時間やるらしいし、何より、自由の森学園の生徒たちが「民衆の歌」を合唱するって話だったから、一刻も早く議事堂前へ行ってその姿を見届けようと、昂ぶる気持ちを抑えつつ「国会議事堂前」 で下車したところ、おおーっ。
 
なんだこの行列は!改札を出た所からすでに人だかりで、警察が交通規制をしているではないか。地上に出るまで何分かかったことか。
誘導されるままに行くものの、どう見ても遠回りでなかなかたどり着けない。
主催者さんから地図をもらった。

ついでに、「肉球新党猫の生活が第一」さんからも素敵なビラをもらった。

そしてなんとか国会正面前ステージの近くには行けたものの、すでに人でいっぱいで、ステージが見える状態ではありませんでした。
     
下の、自由の森学園の皆さんの様子はプロのカメラマン(小野寺宏友さん)がアップしたものを拝借しました。
このときの合唱がYouTubeにアップされているのでぜひ見て下さい。ここをクリック
  

さて、いよいよ開始の時刻(午後2時)が迫っていたので、集合場所の国会図書館前へと移動。(結局議事堂の周りをほぼ半周)そこで京教組の仲間・「相教組」の旗とそれを手にするOさんを発見!
 
ここに来たという証拠写真を撮りました。

それから2時間、ときおり雨が降る中、ずっとその場で立ちっぱなしでスピーカーから聞こえるいろんな人(民主、共産、社民、生活の4野党の党首の他に、坂本龍一さん、森村誠一さん、池内了さんなど各界の著名人など)のスピーチに「そうだ!」と合いの手を入れ、1時間ごとに繰り返されるめちゃ元気なコールに、のどが痛くなるほどレスポンスしました。(これから下の写真はネットから入手)
(世界的ミュージシャン、「教授」こと坂本龍一さん!)
(世界的作家、著書数十冊所有してます、森村誠一さん!)
(SEALDs KANSAI 寺田ともかさん!)
(司会の菱山南帆子さん)

Twitterで国会議事堂前の車道が「決壊」し、大変なことになっているとの情報が。空撮画像もアップされ、「うわっ、こんななってるー」と。
    

自分達のところからは何も見えません。見えるのは物言わぬ議事堂と、物々しい機動隊の車両と、飛び回る何機ものヘリコプターと、行き来するすごい数の人々…。(撮影:筆者、タイトル「議事堂とヘリと機動隊」)

全体企画が4時に終わったので、Oさんを誘って国会正門前へと移動することに。人混みの中をじわじわ進みながら、ふと思い出したのは子どもの頃よく行った「あがた祭」。宇治の住民として言わせてもらいますと、旧市街地の3本の通りをほこ天にして展開される有名な「あがた祭」が大体12万人の規模です(宇治市の公式発表)。
今回、国会正門前がクローズアップされていますが、議事堂の周りは人で埋め尽くされ、歩道から公園内にあふれた人々、さらに東の「日比谷エリア」でも4カ所のステージを中心に多くの人が集まっていたことを考えると、いったいどれだけの人がいたのだろうと思います。
2つの地図は同じ縮尺です。

 


そして、ようやく「現場」にたどり着きました。ここでも証拠写真を自撮り。

ネットではおなじみのSEALDsの奥田愛基さんや紅子さんたちが、手を伸ばせば届くぐらいの所にいます。
あれっ、もしかして僕の真後ろに写っているのはさおりん?だよねー。今気付いた。(渡辺さんがいるのは見えていたのに、さおりんがこんなに近くにいたなんて!)
(池内さおり衆議院議員) 


奥田くんの「アベはやめろ!」「戦争反対!」の力強いコールが繰り返され、聴衆がそれに応えます。
コールはリズミカルで、次第に熱を帯びていきます。しかし、彼らはたいへん理性的かつ知性的で、冷静です。
横暴で傲慢な政府に対し、理路整然とした論理と非暴力主義で対抗しています。
それは戦争法案に憲法9条で対抗している今の状況をそっくり投影しているように見えました。
    

「これで終わりじゃないですよ!この法案を廃案にするまでオレたちは絶対あきらめない。いよいよ9月が正念場です。また集まりましょう。」
SEALDsは頼もしい!

充実感を胸に地下鉄の駅に向かっていると電光掲示板を運んでいるグループに遭遇。

「いいですね。写真撮らせてください。」カシャ!
「どこの教職員の方…?まあ京都からわざわざどうも」
(そういえば「宇治久世教組」の腕章を付けたままでした。)
「教え子を戦場に送りたくないですものね。」「そうです。絶対これだけはゆずれませんよ。」
おそらく東京の教職員だと思われるその人たちとエールを交わして国会をあとにしました。 


ネットにはたくさんの動画や写真がアップされていますのでぜひ検索してみてください。
一部紹介します。

The River 

 
2015.08.30「戦争法案廃案!8.30国会10万人大行動」国会前北庭 (希望のエリア付近)⇒国会正門前⇒憲政記念館【1/8】

  

 

 



 

 


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70回目の敗戦記念日

2015年08月18日 | 記事

今年の8月15日は終戦から70周年(※)。そこで、地元の「9条の会」にたのまれて、歌を歌って平和をアピールすることになりました。

世話役のおばちゃんが、その前日に発表された安倍首相の何ともお粗末な「談話」についての酷評(笑)も込めたスピーチをした後、「じゃ、よろしく」と回ってきたので、いつものように「ヒロシマの有る国で」を弾き語りしました。

作曲したご本人・山本さとしさんが、今年8月6日の朝、江田島市立切串小学校の全校登校日の平和学習で歌われ、昼間も「被爆者ピアノコンサート」で歌われ、夜は「平和の夕べコンサート」で歌われた曲です。

彼にはとうてい及びませんが、自分なりに思いを込めて歌いました。
 

これで「お役ご免」と思っていたら、主催者からアンコールが飛んで来ました。

それで「折り鶴」を歌ったのですが、「ずっと歌ってていいよ~」と言われ、ずるずると「翼をください」「戦争を知らない子どもたち'83」「世界が一つになるまで」…

最後にスタッフみんなで「青い空は」を合唱しました。
 

初めの予定では一人一人がリレートークするはずだったのですが、皆さん尻込みしてしまい、あの兄ちゃんに歌わしとけ、みたいになったんと思いますが、自分としても戦後70年の節目にいい経験をさせてもらいました。

(地元紙の記事 上:「洛南タイムス」 下:「城南新報」)

 (※)8月15日は玉音放送によって日本の降伏が国民に知らされた日であって、ポツダム宣言を受諾した8月14日、あるいはポツダム宣言の履行等を定めた降伏文書に調印した9月2日など、いくつかの説があるみたいですが、一般にはこの日が終戦記念日ということになっています。

 
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また、夏が来る

2015年08月06日 | 作品

70年目の8月6日を記念してこの曲をアップします。
「過ち」は8月6日に始まったのではなく、戦争につながる日常にありました。将来、今を「戦前」と呼ぶことがないよう、私たちは決して過ちをおかしてはなりません。
アメリカによる原爆攻撃により、20万人を超える罪のない市民が殺され、多くの被曝者を生み出した事実を人類の遺伝子に刻み込むことが大切です。
同時に、アジア太平洋戦争は誰が始めた戦争か、その結果、誰が犠牲になったのかをきちんと見ることです。
歌詞にあるように、怒りや憎しみを乗り越えた先に平和があると僕は思います。

2007年長崎、2008年広島の原水爆禁止世界大会、その後の活動をスライドショーにしました。ぜひ見てください。

 ←画像をクリック

また、夏が来る
 田中正浩 作詞・作曲
(2009年8月)

また、夏が来る
あの忌まわしい記憶とともに
夏が来る
思い出したくもないあの夏の記憶

この空の下に 人々は暮らしていた
何もいらない でもかまわない
いつも通り今日がまた始まる
誰もがそう信じてた

一瞬の閃光が すべてを奪い去った
草も木も鳥たちも 全部消えた
けれどもこの記憶は 決して消えはしない
僕たちの遺伝子に刷り込まれたから

また、夏が来る
そう今はもう昔の話
夏が来る
今につながる本当にあった話

この土の上に 僕たちは暮らしていた
友と語らい 家族と笑い
今日より少し良い明日が来る
誰もがそう願ってた

爆風と熱線が 根こそぎ奪い去った
親も子も友たちも 誰もいない
けれどもこの話は 僕らが語り継ごう
僕のこの目と耳が刻み込んだから

謎めいた光線が 染色体を冒す
目がくらみ髪が抜け 風に消えた
けれどもこの事実は決して消せはしない
僕たちの遺伝子に刷り込まれたから

そして
また、夏が来る
怒り 憎しみ いま乗り越えて
この記憶
歴史を動かす力に変えよう

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グッデイ「全国デビュー」!

2015年08月03日 | 出演

8月1日(土)京都教育文化センターで第45回全養サ研究集会(全国養護教諭サークル協議会主催)が開かれ、オープニングでグッデイが5曲演奏しました。

  • 「広場と僕らと青空と」(黒坂正文 作詞・作曲)
  • 「ともだち」(後藤悦治郎 作詞・作曲)
  • 「大きな輪をつくれ」(かざぐるま 作詞/幡野守男 作曲)
  • 「にじ」(新沢としひこ 作詞/中川ひろたか 作曲)
  • 「風よふるさとよ」(きむらいずみ 作詞/安広真理 作曲)

(クリックで拡大します)

この集会は全国の養護教諭が研究・交流するために開催され、今年で45回目という歴史を持っています。
そんな場でグッデイが演奏させてもらえたのも、メンバーに若手養護教諭のミキちゃんがいてくれたおかげです。

 

事務局から、お礼のメッセージをいただきました。

全体会ではルワンダの教育を考える会の永遠璃マリールイズさんが「命・教育・平和~ルワンダの内戦をくぐり抜けて」と題して講演。
内戦で多くの命が奪われたルワンダ。逃げ惑うマリールイズさんを救ったのも、荒廃したふるさとをよみがえらせ、子どもたちに生きる希望を与えたのも教育の力でした。
戦争はすべてを奪う。平和な世界が永遠に続くことを願います。
(クリックで拡大します)
  

 

 

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