Right and Wide

シンガー・ソング・ライター田中正浩の素顔

あしたがまっている

2015年09月26日 | 作品

「あしたがまっている」(自由と平和のための京大有志の会「あしたのための声明書」こども語訳)に曲を付けました。


あしたが まっている

わたしは わすれないぞ
ひとのはなしを ちゃんと きかないで
むりやり おかしなきまりを つくったおとなを
「けんかはいやだ」のきもちを わがままと きめつけて
ばかにしていた つめたいおとなを

ぼくは わすれないぞ
こわがらせて いばっていた おとなのかおや
こわがって ぺこぺこしていた おとなのかおを
たいせつな おはなしをしているのに
ぐうぐう ねていた おとなのかおを

わたしは わすれないよ
おかしいことは おかしいと つたえようとした
おねえさん おにいさんたちの しんけんなかおを
おばあさん おじいさんたちの おおきなこえを
だれにも あやつられない おとなたちの ゆうきを

ぼくは わすれないよ
つらいおもいでを むねにして たちあがった おとなを
きっぱり むねをはって こぶしをつきあげた おとなを
きいてもらえないかも しれないのに
ずっと こえをあげつづけた たくさんの おとなたちを

きょうからは わたしが ぼくが はじめるんだ
おとなが まちがったら わたしたちが なおす
ひとのはなしを きけるひとを ぼくたちが えらぶ
じぶんかってな おとなは わたしたちが やめさせる
「じゆう」や「へいわ」は ぼくたちの て で つかむんだ

わたしは わすれない
ぼくは わすれない
まだ なにも おわっていないから
あしたが まっているから

じゆうと へいわの ための きょうだい ゆうしの かい


 

今回のPVは徹夜で作りました。ぜひ観て下さい。

下の写真をクリックして下さい。最後におまけ映像もあります。

なお、「こども語訳」は「わたしの『やめて』」に引き続き山岡信幸さんです。

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スクデモとミスチル

2015年09月20日 | 記事

2015年9月19日(土)
とうとう「戦争法案」が通ってしまったその日、京都ではスクール・オブ・デモクラシー(スクデモ)主催による戦争法案に反対する京都・高校生デモが行われ、田中杏菜さんも参加しました。

秋晴れの京都市内を「戦争法反対」「一緒に歩こう」と呼びかけながら、元気よくパレード。法案が通っても民主主義は終わらない。たたかいはこれからという熱い思いに沿道の観光客からも賛同の声援や拍手がわき起こりました。
主催者発表の700人の中には当然大人もたくさん混じっていましたが、高校生が主体になって自分の言葉で訴える姿はこの国の未来が決して絶望的なものではなく、むしろ希望に満ちたものであるということを示すものです。(絶望的なのは国会の中です。)

そんな画期的なパレードが行われているさなか、僕は京セラドーム大阪へ向かっていました。ミスチルのコンサートのチケットを初めてゲットできたのです。

「Mr.Children Studium Tour 2015 未完」

開演直前の心境です。
「来ました。京セラドーム大阪。アリーナ席です。セカンドのポジション辺りかな?この光景撮影したいけど撮影禁止!パイプ椅子密着で若い女性に前後左右囲まれて座っています。
会場の巨大さに圧倒されています。」

そして開演。5時に始まって8時半まで。あっという間に時が流れていきました。至福の時間でした。

終了直後の感想です。
「ミスチルのライブ。ホントに感動しました。
戦争法案が通ってしまったこの日に、娘が高校生デモに参加する中、複雑な思いでやってきた京セラドーム大阪。
桜井君はきっとそんなつもりはなかったでしょう。たぶん、こちらの勝手な解釈だと思いますが、2時間半、30曲にも及ぶ楽曲の1つ1つがいつもに増して胸に迫りました。」

1曲目はツアータイトルでもある「未完」

 ヘッドフォン フルボリューム 地下鉄のホームで
 目をぎらつかす資本主義者の巣窟へ
 迷い込んできた鳥が出口を探して飛び回ってる

「擬態」「ニシエヒガシエ」「光の射す方へ」「CHILDREN'S WORLD」「運命」
たたかっている人に捧げます、との前振りで「FIGHT CLUB」

 真の敵見つけ そいつと戦わなくちゃ 少しずつ怖いもんは増えるけど
 死を覚悟するほど まして殺されるほど 俺たちはもう特別じゃない
 共に今を生き抜こうか my friend

「斜陽」「I Can Make It」…
そして『愛』をテーマに「忘れ得ぬ人」「and I love you」
「タガタメ」「蜘蛛の糸」「REM」と続いたあと、一転して重いテーマへと移っていく。

「WALTZ」
 一人そしてまた一人 はじかれて
 繰り返される審査(テスト)に離脱者は増える
 ショーウインドウに並ぶのは一握りだけ
 指をくわえて見てるなんか嫌

「フェイク」
 虚しさを抱えて 夢をぶら下げ 二階建ての明日へとTAKE OFF
 灰になっても
 諦めちゃまた初めから出直したりして
 まだ自分を嫌いになれずにいるみたいだ

「ALIVE」
 手を汚さず奪うんだよ 傷つけずに殴んだよ
 それがうまく生きる秘訣で
 人類は醜くても 人生は儚くても
 愛し合える時を待つのかい
 無駄なんじゃない 大人気ない
 知っちゃいながら さぁ 行こう

バックのアニメーションが秀逸。砂漠を歩く白い人がだんだん増えていって最後は色とりどりの人々が希望に向かって歩んでいくというもの。

「進化論」「終わりなき旅」「幻聴」「足音~Be Strong」で最高潮に達し、本編終了。

アンコールは何万ものスマホのライトが星のように輝く中、「I wanna be there」
「overture」~「蘇生」
 叶いもしない夢を見るのは もう止めにすることにしたんだから
 今度はこのさえない現実を 夢みたいに塗り替えればいいさ
 そう思ってんだ 変えていくんだ きっと出来るんだ
 何度でも 何度でも 僕は生まれ変わって行ける
 そうだ まだやりかけの未来がある

「fantasy」「Tomorrow Never Knows」「innocent world」で終わりかと思いきや、ラストに持って来たのが「Starting Over」
 何かが終わり また何かが始まるんだ
 こうしてずっと この世界は廻ってる
 何かが終わり また何かが始まるんだ
 きっと きっと

今も昨夜の余韻に浸っています。

「桜井君がソロでエレキの少しひずんだ音を鳴らしながらセンターの花道を近づいてきたときのゾクッとする感覚を忘れない。携帯プレーヤーで、カーステレオで何百回も再生して耳に付いたあのイントロ。気が付いたら我を忘れて大きな声で歌っていました。」

「終わりなき旅」(作詞・作曲 桜井和寿)

息を切らしてさ 駆け抜けた道を 振り返りはしないのさ
ただ未来だけを見据えながら 放つ願い
カンナみたいにね 命を削ってさ 情熱を灯しては
また光と影を連れて 進むんだ

大きな声で 声をからして 愛されたいと歌っているんだよ
「ガキじゃあるまいし」自分に言い聞かすけど また答え探してしまう

閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
きっと きっとって 僕を動かしてる
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしたい
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅

誰と話しても 誰かと過ごしても 寂しさは募るけど
どこかに自分を必要としてる人がいる

憂鬱な恋に 胸が痛んで 愛されたいと泣いていたんだろう
心配ないぜ 時は無情な程に 全てを洗い流してくれる

難しく考え出すと 結局全てが嫌になって
そっとそっと 逃げ出したくなるけど
高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ

時代は混乱し続け その代償を探す
人はつじつまを合わす様に 型にはまってく
誰の真似もすんな 君は君でいい
生きる為のレシピなんてない ないさ

息を切らしてさ 駆け抜けた道を 振り返りはしないのさ
ただ未来へと夢を乗せて

閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
きっときっとって 君を動かしてる
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしよう
もっと素晴らしいはずの自分を探して

胸に抱え込んだ迷いが プラスの力に変わるように
いつも今日だって僕らは動いてる
嫌な事ばかりではないさ さあ次の扉をノックしよう
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅


参考記事

ツアーで「タガタメ」披露はミスチル桜井の“反戦”意思表明か

 

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