せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

The devil afraid of blood.

2009-08-28 20:53:51 | ネタ張
唐突にまた悪魔語り。

題名の通り「眠れる悪夢」や「ねむれないこだれだ」の悪魔様は血が怖いです。
小説で何度か"彼女"や"ははさま"を殺してますが、血を見るようなことはしてない(眠れる悪夢の「人じゃない、首と躰の継ぎ目」は"自動人形と同じような首の継ぎ目"=彼女は人ではない。っていう暗示にしたかった。後から書き直そうとしたけど面倒だからやめた。結局一度も血は見てない事になってる、ハズ)(首が折れるっていう表現をよく使ってますが、「首の骨が折れる」って意味なので、殺した時点においては血は出てない。放っておけばそのうち出るけど)(「ねむれないこだれだ」において血を見る事になる原因を作ったのは悪魔ではなく彼の母さん。誰かに血を出させたのではなく彼自身が傷ついただけ)。
血でも見ようものならいっそ発狂する。最早手のつけようもないくらいに。

何が言いたかったのかっていうと。

"彼女"を捕らえてしまう手段のうちに、「足に何らかの身体的障害になりうる傷をつけてしまう」っていうものがあったハズです。ないしは「身体的恐怖によって支配する」。
どちらもやらないで、心を食べてしまって自分のお人形にして、結局自分が狂ってしまって殺した理由が言いたかった。

誰も好きな人の血なんぞ見たいわけもありません。体に傷がつくところなんてもっと見たいわけもありません。五体満足で居て欲しい。けど何処にも行かないで欲しい。そのためには、どこかへ行くための足か、どこかへ行くための意思の、どちらかを奪わなければならない。
足を奪えば二度とどこにも行かない。心も元気で居られる。けれど傷付けた後、正気の"彼女"が受ける衝撃は、自分を嫌悪させるには充分足るるのではないか?
ならば心を奪ってしまえばいい。誰の意志にでも従う"いい子"になる。主人の望まない事は絶対にしない。見た目もいい。

そんな馬鹿な悪魔の話。