初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第3350回】建物仕様の目利きのスキル向上

2030年には全国的に空き家率が30%を

超えるという試算がされております、

因みに私の地元山梨では既に

30%を超えており、大きな社会問題

となっております。

この社会問題に取り組むべく

色々な施策を行っております。

一方で取り組んでいくと

再利用できる空き家と

再利用できない空き家の

現状を知り古民家再生の

不思議に行き着きます、

古民家再生とは築100年程の建物で耐震補強

や断熱改修をすることにより

再生できるという建物となります。

新築時の7割~8割程の金額で新築同等

となるという事もあり、徐々に需要は

高まっております。


上記は構造躯体にシロアリ被害が

ほぼなく、加え湿気・結露に構造躯体

が蝕まれていないというのが前提、

以外に思われるかもしれませんが築100年程

となりますと、下記2点において建物の

耐久性が御座います。

1、土台や柱などの主要構造部

の樹種(檜材など)に拘りがあるので十分に持つこと

2、中途半端に断熱材が使用されていないので壁内結露

現象が起こりづらく構造部の駆逐がほぼ無いこと


一方で築40年程の木造住宅は多くの建物で

リフォームやリノベの際、思いのほか材料

の駆逐が進んでいるという実態が御座います。

つまり、上記2点と正反対という事ですね^^;


現在、国ではこのように空き家でも手の施し様が

ない空き家を減らし、良質な中古住宅

の流通を図るよう考えております。

今後流通する建物としては下記3点に

なるかと思います。


1、古民家再生用の建物(築100年程の家)

2、新耐震基準を満たしている建物
(S56.6以降の確認申請済の建物)

3、構造材や断熱材に高耐久の意図が感じられる建物

特に3番目は超良質な建物として扱われますので

どのような仕様で建てられているかなどを

見分けられるようにしておくことをお勧め致します。


中古住宅購入を視野に入れる際には

建物の目利きのスキルを上げておきたいですね^^

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