昨日患者さんとの話しでマクロビから石塚左玄から五行の話からと思いをはせ過ぎちゃいまして、いろんな事を思い出してしまいました。
そこで出てきた「亥の子」の話を少しだけ…
「亥の子、亥の子、亥の子餅ついて、繁盛せェ、繁盛せェ」
といった掛け声とともに街中を練り歩いた記憶があります。
(広島です)
小学生の時の記憶なのでとても曖昧なのですが、太鼓みたいなものから放射線状に綱を結びつけたものを子ども達が持って、それを街中の要所要所で上の掛け声とともに地面に叩きつける祭事だと覚えております。
昨日今日と冬の行事と陰陽五行をおさらいしているのですが、この「亥の子」の行事は「とんど焼き」の前に行っているものとばかり思っていました。
でも「亥の子」は旧暦10月の祭事だったのですね。
旧暦10月と言えば新暦でいう10月後半から11月の中旬、「とんど焼き」が1月の行事なので、全くの別物でした。
この行事は亥の子餅を作って食べて、万病除去・子孫繁栄を祈る、とのことのよう。
でも亥の子餅なんて覚えていないです。
覚えているのは街中ねりあるいてお菓子もらったような記憶だけ…
「とんど焼き」も調べてみたら「どんど」っていうのが正解なのですね。
てっきり「とんど」だと思っていました。
方言もあるので、どっちでもいいかとは思うのですが、世間一般には「どんど」ですね。覚えておきます。
「どんど焼き」ですが、ダイオキシンの問題が世間をにぎわして以降、今ではめっきり少なくなってしまったようです。
「どんど」を知らない方のために…
これは門松や注連縄、書初めなどを持ち寄り、皆で燃やす行事とのことですね。
祈願の内容は「五穀豊穣・商売繁盛・無病息災・家内安全・書道の上達」だとか。
正月飾りを燃やして年神(正月様)の送り火とすると同時に、年初に当たってその年の農産物、海産物の豊作を祈る「予祝行事」の性格を持っている…だそうです。
やぐらを組んで勢いよく燃やします。
小学生の頃の思い出なので高さの記憶はあやふやなのですが、近所にある変電所横の空き地で、どえらい高さに盛ったやぐらに火をつけて燃やしたので、竹の先にひっつけた餅を焼くにも熱くて近寄れなかったように記憶しています。
いわゆる新興住宅地化してたあの場所で、よくぞあのような大きさのとんどができたものだとも思いますが、30年以上前の事なのでそのような行事を大人が率先して楽しんでいたのでしょうね。
私の親父世代の方々、ありがとうございました。
東洋思想でいえば「とんど」も「凧揚げ」「羽根突き」も陰陽五行で説明できます。
火氣を盛んにし金氣を抑え木氣を呼び込む行事です(羽根突きは金氣そのものを抑える事が目的です)。
火⇒(抑える)⇒金
金⇒(抑える)⇒木
木の芽時である「木」は春を表し旧暦で言う一年の始まりです。
木氣をいつも抑制しているのが金氣です。
こいつを抑えると木の氣が元気になる。
そのために回りくどいようですが火の氣の力を借りて金氣を抑制してもらう。
五行の循環を考える時、とっても勉強になる事例かと思います。
とんどで言えばすなわち「火」の勢いをつけること、回りまわって木の力を強めることになります。
凧揚げで言えば凧は炎上を表す事につながるそうで、これまたその勢いを増す事になりますね。
羽根突きは鳥の羽根をつけた「羽根」は五行でいう「酉」。
酉は西の方角を意味し五行は金氣を意味します。
金氣を意味する羽根をえらい勢いで突きまくる、そう…金氣を叩き春の到来をお祝する、といういみなんですね。
街中にゴロゴロと陰陽五行思想は転がっています。
中にはマジ迷信と思われるものもありますが、生きる知恵も沢山ありますので、この機会にその世界にも思いをはせてもらえると嬉しいなぁ…なんて思っております。
ではでは今日も一日無事にすごせますように!
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