山登りを始めてまだ日は浅い。そんな若輩者の戯言で恥ずかしい限りなのだが、昨年よりハマっている登山について書いてみる。
太り過ぎと体力低下が気になり思い出したのが登山を趣味にしている元気な友人。そして以前よく子ども達とキャンプをしていた頃の思い出。それで近場の山に登ってみようと探してみた。バスは苦手なので電車からのアクセスがいいところを検索すると、奥多摩か高尾山が行きやすい。どちらもよく行っていた場所ではあるが、まず手始めに1000m以上の山に登ってみようかと探してみると、奥多摩からすぐのところに鋸山をみつけた。
まずはここから始めてみようと防災セットの奥にしまっていた一度も使っていなかった登山靴を取り出し、オリンピックで買った、普段使いしている3000円くらいのリュックサックに2リットルの水とコンビニで買ったおにぎりと飴、そして行動食に良いと書いてあった羊羹も入れて駅に向かった。
新宿から約2時間、立川駅で青梅線に乗り換え先ずは青梅駅に向かう。この線は読みにくい駅がたくさんありその話もしたいのだがそれはまた今度、青梅駅で単線に乗り換え、斜面が急になっていく山の端を眺めながら奥多摩駅を目指す。
奥多摩駅から鋸山の登山口まではとても近い。とにかくゆっくりでもいいから鋸山まで頑張ろうと誓い歩き始めたのだが、いきなりきつい階段が目の前に現れる。このような急な場所が続くのかと思うと気持ちも萎えるが、上から降りてくる小学生と思しき子どもや華奢な女性に、私も大丈夫だろうと思ったのも束の間、手足を使わなければいけない急な場所や鎖場も現れ、皆この場所を通っておりてきたのかと思うと、自分の技術や体力の無さに辟易する始末。
途中足が上がらなくなることもあったし、つりそうになることもあった。最後は這々の体で山頂にたどりついたのを覚えている。あわよくば大岳山まで、とも思っていたのだが、これ以上前に進むことなぞ考えることもできず、そそくさと奥多摩駅に戻ってしまった。もちろん帰りは帰りで急坂が続く。怖くて這いつくばっておりるのがやっとの有様である。
最初の山登りはこのような感じである。体力もなく技術もなく、ただ怪我なく帰れたことだけでラッキーだったと思うに至ったのを覚えている。筋肉痛もひどく、とりあえず登山はもういいかとも考えたのだが、こんな鈍臭い山登りでも達成感があり、もう一度同じ山に登って体力や技術の程を確認しようと、何週か後に同じコースを再度登った。
前回の反省から、少しではあるがスクワットや坂道でのダッシュ等、足を鍛えてリベンジした。多分2回目の時に感じた自分の進歩というかなんというか、体力にしても技術にしても、もちろん苦しいのはそうなのであるが、前回よりもはるかに気持ちよく登れたあの感じ、あれが忘れられなくて続いているのだと思う。
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