もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

街の縁取り73~エキナン

2007-02-08 20:42:50 | 街の縁取り
 先日、東京から燕三条まで新幹線で戻って、レンタカーを借り出し(仕事のため)、新潟駅で返すというルートを辿った。
 このルートは車を返してからエキナンと呼ばれる新潟駅南口で一杯やって帰るには程よい。新潟島に住んでいると、とくに1人の時は、南口まで飲み食いに出掛けることはまずない。

 この夜は、外から店の雰囲気はわからなかったが自分の嗅覚を頼って和食の店に入った。
 結果は正解。日本酒が50種類以上も1合とっくりで呑むことができる店だった。
 生ビール、日本酒、刺身(バイ貝・天然ブリ*もう終わりらしいが)、ミンクくじらの味噌漬け、佐渡天然もずく、鮭のおにぎりと味噌汁で6950円。安くはないが、くじらが1500円、日本酒が1合で1800円だったので仕方がない。
 1人ご飯としてはプチ贅沢で頃合。

 このエキナン、不思議なのは一見閑散とした雰囲気なのだが、少し造りを凝った店が多い。今は、個性的に見えつつチェーン店というケースも少なくないので、実際には入ってみなければ分からないのだが、ちょっと覗いていこうという構えのところが目に付く。

 これから南口はローカル線を高架にして南北を踏み切りなしで往来できる再開発が始まるが、今のこの界隈って新潟の懐の深さと浅さを象徴しているように思える。

 言うならば、都会と田舎が混ざり合い、ある程度の選択肢が用意されている――。
 そして、30年前は田んぼだったというエキナンを、古町を抱える新潟島とワンセットで考えた場合、新潟は独自性を醸し出す。それは都市として中途半端ということではなく、やはり独自性なのだと思う。

 このルートを使って、エキナンを開拓しよう。    
 

















 
 

   

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