もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

移動という感覚・そこに自分は住んでいるわけで~駅弁

2007-04-18 00:38:04 | 移動という感覚
 人生とは、生まれてから死ぬまでの休まぬ移動とも言えるが、卑近では、まあ会社から家、旅や出張という移動がある。
 それをどう過ごすのかは、人生の間違いない部分をどう暮らすのかと同義でもあると思う。
 移動の中で街の縁取りを感覚しようとする記録は、別項に譲り、本カテゴリーでは、移動の時空間における形而下的なリポートをしていく。

 さて、第1回目は駅弁。
 駅弁を買う習慣は基本的になく、時間があれば、例えば東京駅だと大丸の地下で惣菜を買って新幹線に乗るパターンが多い。
 だが、きょうは買いました。東京から新潟に戻る際、上野駅で大間のマグロを使ったものを。

 1680円也。

 きょうのランチは選択肢がないことがわかっていたし、たまにしか買わないから、少し気張った。

 味について結論から言うと、まずいわけではないが、という程度。コストパフォーマンスとしては、御徒町でマグロのブツを買って白い御飯で食べた方が格段にいい。
 だが、損をしたとは思わない。次に買う必要がなくなったから。それが分かればいい。

 駅弁が好きな人がいるが、それは移動という演出があるからではないだろうか。ハレの食べ物なのである。
 移動食をどう楽しむか。移動という感覚において、重要なことである。   
 
  





 

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