ファチマの聖母の会・プロライフ

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シスター・ルシアの第二の手記の日本語訳  Ⅱ. ご出現 10. ルシアの最初の霊的指導者

2017年10月05日 | ファチマ シスタールシアの手記
シスター・ルシアの手記の日本語訳(続き)

第二の手記

II. 御出現


神学博士マヌエル・ヌネス・フォルミガン神父

10. ルシアの最初の霊的指導者

この月に初めて神学博士フォルミガン(Formigão)神父様[注21]が私に質問をしに訪ねてきたと思います。彼の質問はまじめで、詳細に亘っていました。

[注21]神学博士マヌエル・ヌネス・フォルミガン(Manuel Nunes Formigão Junior)神父は、ファチマの偉大なる使徒となった。彼は8月ではなく9月13日に御出現のあったコヴァ・ダ・イリヤに初めて行った。

私は神父様が大好きでした。何故なら、彼は善徳の実践について、またそれを実行するいろいろな方法について、たくさん私に話してくれたからです。彼は聖アグネスの御影を見せてくれました。また、私に聖女の殉教について話し、その模範にならうように励ましてくださいました。

神父様は、毎月、私に質問するために続けて訪ねてきました。いつも終わりには良い勧めをくださいました。その指導は霊的な良い助けになりました。ある日彼は、私にこう言いました。
「わが子よ、おまえは私たちの主をたくさん愛さなければなりません。それは天主が、おまえに与えておられるかくも多くの恵みと聖寵の返答としてですよ」と。

これらの言葉は私の霊魂に深い感銘を与え、その時から、私たちの主に次の祈りをいつも捧げる習慣を身につけました。「我が天主よ、御身が私に下さった恵みへの感謝として、御身を愛し奉る」と。
私は、この射祷が大好きで、ジャシンタと彼女の兄に教えました。彼らもこの祈りを心に深く止め、最も熱中している遊びの最中であっても、ジャシンタはこう尋ねたものでした。
「主が私たちにくださったお恵みのために、どれほど主をお愛ししているか、って言うのを忘れなかった?」

(続く)

ポルトガル語原文は次で読めます。
MEMÓRIAS DA IRMÃ LÚCIA I
Compilação do P.e Luís Kondor, SVD, 13ª edição, Outubro de 2007


英語訳は次にあります。
FATIMA in Lucia's own words (Sister Lucia's Memoirs)
Edited by FR. LOUIS KONDOR, SVD., 16th edition, July 2007


フランス語訳は次にあります。
MEMOIRES DE SŒUR LUCIE
Textes édités par le Père Louis Kondor, SVD, Septième édition, septembre 2008


この日本語訳は「ファチマの聖母の啓示 現代の危機を告げる ルチア修女の手記」(ヴィットリオ・ガバッソ/志村辰弥編)1987年/ドン・ボスコ社を参考にしました。


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