先日のNHKの「日曜美術館」で、「諏訪敦」と言う写実画家のドキュメンタリーをやっていた。
ある夫婦が、若くして亡くなった娘の肖像画をこの画家に依頼して、それが出来上がるまでのドキュメンタリー。
亡くなった娘さんの写真は沢山あり、その家にはそこらじゅうに彼女の生前の姿が飾られているのに、何で肖像画がいるのか?
それも、写実絵画を求めるなら、写真でもいいような気がする。
でも、その疑問はやがて「写真ではなく、この人に描いてもらうことに意味があるんだ」と分かってきた。
依頼を受けて約1年間、この画家は悩み続ける。
何枚もの写真を借りるのは言うまでもないが、その家族への取材や両親の顔のスケッチや骨格までも調べる。
その結果、自分なりに消化した彼女の姿を出来上がり寸前までかき上げた。
が、その時彼女の両親の思いを改めて知り、半ば出来上がった絵を絵の具で覆ってしまう。
やり直しだ・・・・。
彼女の写真を持って、彼女の手の義手まで製作してもらって描き直す。
そこで画家が行ったことは、子供を亡くした親への取材。
その時の一言で救われた画家は、再び彼なりのイメージをかき上げる。
その両親の彼女への思いと画家の意図が離れているようで、一時は「これではご両親が喜ばないのでは?」と他人事ながら心配した。
しかし、その心配は出来上がった肖像画を見て、完全に払拭された。
出来上がった絵を、初めて両親に見せた時、「アッ」と息を呑んだ。
そして、思わず涙が・・・。
凄いと思った。
ただの写実絵画ではない。
確かにそこに、一人の女性の人格がある。
その表情と目力。
写真はその時の一瞬を切り取るだけだが、この肖像画は彼女の短い人生の全てや性格や思いまでも感じ取ることができる気がした。
それは、画家が悩みに悩んで、彼女を自分の中で作り上げて行った結果だからだろう。
この両親がこの画家に依頼したわけがわかった。
1枚の絵をかき上げるまでに、こんなに苦悩して努力してくれるなんて、それだけで本望だろう。
と言うことで、感激してこの画家「諏訪敦」さんのHPを見たら、彼のブログにたどり着いた。
この「日曜美術館」に取り上げられたと言う話も書いてあったので、思わずコメントを残してしまった。
かなりこの番組を見てコメントを残している人が多かったので、つい私も失礼ながら感想などを。
翌日、再びそのブログを覗いて見たら、彼が皆さんへの返信コメントを書いていたのだ。
一人一人へではなかったけれど、ちゃんと私の名前も記されていて。
何だか嬉しくって。
だって、つい先日テレビで見た名のある画家さんが、私ごときのコメントを読んでくれて、返信までしてくれるなんて。
改めてネットの凄さを感じた。
これだから面白い!
こんなことに興奮してしまう私です。
諏訪敦さんのHPは、ここです。
http://members.jcom.home.ne.jp/atsushisuwa/
宜しかったらご覧下さい。
ある夫婦が、若くして亡くなった娘の肖像画をこの画家に依頼して、それが出来上がるまでのドキュメンタリー。
亡くなった娘さんの写真は沢山あり、その家にはそこらじゅうに彼女の生前の姿が飾られているのに、何で肖像画がいるのか?
それも、写実絵画を求めるなら、写真でもいいような気がする。
でも、その疑問はやがて「写真ではなく、この人に描いてもらうことに意味があるんだ」と分かってきた。
依頼を受けて約1年間、この画家は悩み続ける。
何枚もの写真を借りるのは言うまでもないが、その家族への取材や両親の顔のスケッチや骨格までも調べる。
その結果、自分なりに消化した彼女の姿を出来上がり寸前までかき上げた。
が、その時彼女の両親の思いを改めて知り、半ば出来上がった絵を絵の具で覆ってしまう。
やり直しだ・・・・。
彼女の写真を持って、彼女の手の義手まで製作してもらって描き直す。
そこで画家が行ったことは、子供を亡くした親への取材。
その時の一言で救われた画家は、再び彼なりのイメージをかき上げる。
その両親の彼女への思いと画家の意図が離れているようで、一時は「これではご両親が喜ばないのでは?」と他人事ながら心配した。
しかし、その心配は出来上がった肖像画を見て、完全に払拭された。
出来上がった絵を、初めて両親に見せた時、「アッ」と息を呑んだ。
そして、思わず涙が・・・。
凄いと思った。
ただの写実絵画ではない。
確かにそこに、一人の女性の人格がある。
その表情と目力。
写真はその時の一瞬を切り取るだけだが、この肖像画は彼女の短い人生の全てや性格や思いまでも感じ取ることができる気がした。
それは、画家が悩みに悩んで、彼女を自分の中で作り上げて行った結果だからだろう。
この両親がこの画家に依頼したわけがわかった。
1枚の絵をかき上げるまでに、こんなに苦悩して努力してくれるなんて、それだけで本望だろう。
と言うことで、感激してこの画家「諏訪敦」さんのHPを見たら、彼のブログにたどり着いた。
この「日曜美術館」に取り上げられたと言う話も書いてあったので、思わずコメントを残してしまった。
かなりこの番組を見てコメントを残している人が多かったので、つい私も失礼ながら感想などを。
翌日、再びそのブログを覗いて見たら、彼が皆さんへの返信コメントを書いていたのだ。
一人一人へではなかったけれど、ちゃんと私の名前も記されていて。
何だか嬉しくって。
だって、つい先日テレビで見た名のある画家さんが、私ごときのコメントを読んでくれて、返信までしてくれるなんて。
改めてネットの凄さを感じた。
これだから面白い!
こんなことに興奮してしまう私です。
諏訪敦さんのHPは、ここです。
http://members.jcom.home.ne.jp/atsushisuwa/
宜しかったらご覧下さい。
想像以上にすごい人たちだと
思っています。
絵ってそこにあるものを単純に
描いているなんてとんでもない
認識不足なんですよね。
私はその「日曜美術館」見ていません、再放送があれば見たいと思います。
りっひーさんも凄いと思います。
諏訪さんの絵をみてそれほどまでに奥深く感じ、読みとれる感性は素晴らしいと。
ある意味、人間て凄いと感じました。
再放送は確か7/3の夜にあると思います。是非ご覧下さい。娘さんを亡くされたご両親の思いも切ないです。それよりも、出来上がった肖像画を是非見て頂きたいです。
また、一つの作品に寄せる思い・気遣いと、妥協を許さない信念のようなものも感じました。
26日の放送は見ていなかったので、3日に再放送があると知って幸い!
それは見ますし、九段の画廊で『一蓮托生』って、展示されているんですね。
実物も見てみたくなりました。。
是非、再放送もご覧になって下さいね。
単に亡き娘の記憶をとどめるだけなら写真でもいいところを、この依頼主が何故写実画に拘ったか、それはある種の心の整理のためでもあったのですね。
また諏訪画伯の「勝手な思い込みで絵を描いていいものか」という悩みも、「本来人とは多面体、だからその人なりの解釈で描いて構わない」という遺族会メンバーの助言で吹っ切れた、その心境の変化もうまく捉えていました。
こうして、最終的に双方が納得いく作品に仕上がって、本当に良かったと思いました。
見てくださいましたか!
人の心を打つ絵には、このように画家の思いと努力があるからなんですね。
亡くなった娘さんの肖像画を描くと言うことは、最も難しいテーマなんだと改めて知りました。
私も泣いてしまいました。
あんな風に絵に描いてもらった娘さんは、幸せですよね。