感性のままに。

平凡な主婦の独り言です。

溝口肇ミニコンサート

2010-11-01 09:32:01 | 日記
開催中の「ポンペイ展」のテーマソングを作曲・演奏しているチェロ奏者の「溝口肇」さんのミニコンサートが、昨日当館で行われました。

この夏に行った白馬の教会のコンサートでチェロの生演奏を聞いてから、すっかりチェロの響きに魅了された私達夫婦。
この滅多にないチェロ演奏を生で聞ける機会を逃すわけにはいきません。
丁度、昨日は私も仕事がお休みの日。

入場無料なので、会場が満員になってしまうと入れなくなってしまいます。
そこで、会場40分程前に並び、私達にしては準備万端!

ところで、「溝口肇」さんはご存知でしょうか?
芸大卒でチェロ奏者としては勿論、作曲やプロデュースも多く、テレビドラマや映画音楽、アニメのテーマソング等、多岐に渡って活躍されているそうです。
一番皆さんがご存知なのは、テレビ番組の「世界の車窓から」のテーマソングでしょう。

私も、この展覧会以前は全く知らなかったんですが、展示室内の解説DVDの音楽として常に流れていますので、いやおうなしにその旋律がしみ込んでしまいました。
今回の「ポンペイ展」の日本開催のために、溝口氏はイタリアのポンペイまで出かけてこの曲を作ったそうです。
そして、遺跡の円形闘技場の真ん中で、自らチェロを演奏されたとか。
それだけに、遠く2000年前のポンペイの人々や街に思いをはせるような雄大で優雅なメロディーです。

今回のミニコンサートでは、約30分間で4曲を演奏されました。
ポンペイ展のテーマソングを2曲と、「世界の車窓から」のテーマソング、そしていつもアンコールで演奏されていると言う「健康」をテーマにした曲。

曲の合間にはウイットにとんだトークもあり、30分間を十分に楽しみました。
これで無料だなんて、申し訳ないくらいです。

それに、この溝口氏、50歳と言うことですが、結構なイケメンなんです。
ビジュアル的にもいいので、テレビでも旅番組などに出演されることもあるそうですよ。

最近、少し気分が落ち込んだりせわしなかったりしたので、目と耳の保養になりました。
そして、勿論心に癒しも。

けれど、最後の曲は溝口氏のチェロの独奏で素晴らしい音が会場内に響き渡っていたのに、観客の携帯の着信音が鳴ったのには興ざめでした。
しかも、2回も!
あれ程開演前に「携帯の電源はお切りください」と係りの人が念を押していたのに。
マナーの悪い芸術に対する意識の低い観客がいたことが恥ずかしいです。
溝口氏も気になったでしょうが、最後まで素晴らしい演奏をして下さったことに、感謝です。

このような素晴らしい機会に恵まれたこと、本当にこの美術館で仕事が出来てよかったと感じた一時でした。