利用間伐現地検討会開催

　１２／９（火）、利用間伐作業の技術向上のための現地検討会
　略して「利用間伐現地検討会」を開催しました（写真１）。


　写真１　利用間伐現地検討会の様子（高津川森林組合の現場）


　主催は、高津川流域林業活性化センター、公社造林推進協議会、
　石西地域農林振興協議会及び当益田事務所です。
　
　現地会場については、島根森林管理署の御協力もいただきました。
　

　この利用間伐現地検討会は、
　高津川流域において利用間伐に取り組んでいる３事業体
　（株）美都森林、（株）リンケン、高津川森林組合の
　各作業現場を見学し、意見交換を行おうとしたものです。

　それぞれの利用間伐の現場を見ることで、
　お互いの良いところ、改善できるところを学び合い、
　各事業体の技術レベルの更なる向上を目指そうという趣旨です。

　検討会は、現場重視。
　主な参加対象者は、現場で作業を担っていらっしゃる方です。
　その他の参加者は、各事業体の事務系職員、
　市町担当職員、益田事務所の普及員等です。


　日本の山林、林業の健全化を図るためには、
　木材供給量のシェアを外材から取り戻す必要があります。

　また、近年、利用間伐の作業現場は、
　急速に機械化、効率化しており、
　他県では、労働生産性が１０ｍ３／人日を超える
　優良事例も数多く報告されています。　　

　このような状況の中、
　高津川流域の事業体には、お互いに刺激し合い、
　良い意味の競争、切磋琢磨により、
　更なるレベルアップを図ってもらえればと思い、
　今回、この検討会を企画しました。

　検討会の実施にあたっては、
　現代林業１０月号で紹介されていた
　岐阜県の森プロ事例で
「事業体主催による研修会」が行われていることが、
　励みになりました。

　幸い、当流域の３つの事業体は、
　検討会の趣旨に賛同され、実施の運びとなりました。
　皆さんの向上心の強さの賜物です。


　ただ、不安要素はありました。
　私のコーディネート力です（笑）。
　
　現場で作業されている方を中心にした意見交換の会は、
　当流域では、初めての試みで、
　活発な意見交換になるかどうか、
　やってみないとわからないところがありました。

　参加者の皆さんの発言をうまく引き出して、
　意見交換を盛り上げることが、
　私の普及員としての仕事だと思ったのですが、
　元来、口ベタですので・・・。

　利用間伐現地検討会の様子は、
　各３事業体毎に３回に分けて報告します。


　投稿者　島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ　
　　　　　主任林業普及員　大場寛文

　～清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み～　
　　なつかしの国石見（いわみ）