二匹の狗の哭き声が足許でして、しかも、人語で哭いている。「ダメだよ!」「ダメだよ!」と、聴こえるのだけれども、解釈の問題かも知れない。飼い犬らしく、近所のおばさんに持ち主を訊いてから、改めて、「何々さんのですよね?」と問うと、動物と云うのは人類の共有財産であり、だから、このおばさんのものであるだとか、決めつけてはいけないとたしなめられる。すると、近くにいた男女二人組から、「最近、如何したんだろうな?」「神経を逆撫でする天才かも?」「新作も窒息寸前!」「まともな受け答えすら出来ない!」「何を言ってるか判らないよな?」「まぁ、勘違いばっかなんだろうね?wwwww」と、影口を叩かれながら去られる。仕様がないからオレは、電話ボックスみたいな箱に這入り、100円玉を機械に投入、受話器から落語を聞いて現実(夢)逃避。ま、ユングだったら、
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