これから東京に行くのだけれども、乗車券だけを使い、特急券を使わないで、鈍行で一緒に行かないか?と母親に誘いを掛けるも、行く訳ないでしょ?とむげに断られる。三人掛けのシートで、友達と学生運動の話について盛り上がるも、隣に座っていた、フルフェイスのメットみたいな透明のフェイスガードをした女に、「それが一時ならまだしも、毎日騒がれるこっちの身も考えてよ!」と、脅しを掛けられ意気消沈、一気に盛り下がる。のだけれども、考えてみたら、迷惑を掛けたのは毎日ではなく一時である。電車は進む。車窓にREPLAYと表示され、海中列車になったが、息は出来た。何処かの駅に停車し、外を見ていたら、ホームから飛び降り、線路上を横断してまたホームへ上がった若者が駅員からこっぴどく怒られているのが見えた。するとまた飛び降り、線路上にダイヴしたかと思うとすぐさま撥ねっ返り、俺がその様子を眺めていた窓に激突、既に美しい女性になっていて、一瞬で羽衣のような服を脱ぎ捨て、これは新しい芸術のカタチだと俺は認識し、まるで天女のようだった。ま、ユングだったら、
| Trackback ( 0 )
|